独身サラリーマンの平岡さんと、人妻ホステスの明美ちゃん。2人の関係は誰にも邪魔されることなく続いていました。しかしながら、明美ちゃんはある悩みを抱えていました。それは「不倫相手の平岡さんとセックスするようになってから、旦那と出来なくなってしまった」ということ。妻が浮気しているのも気付かないような鈍感な男でもそれなりに性欲はあるようで、一か月に数回は夜の営みはあったとか。でもそれは「男の欲を満たすだけの、非常に淡白な」セックスだったそうで、明美ちゃんの満足のいくものではなかったというのです。明美ちゃんの場合は結婚するまであらゆる男性と経験があったようですが、ご主人と出逢ったときは「今までで一番身体の相性が合う」と思っていたそう。そのご主人を上回るテクニックの持ち主と出逢ってしまったからさあ大変。なんでも、既にご主人とのセックス時には「気持ちいい」という感覚がゼロで、キスをしても、乳首を愛撫されても、濡れなくなってしまったのだとか。
ある日、不倫関係真っただ中の2人に転機が訪れました。平岡さんはついに決心し、なんと人妻である明美ちゃんに「離婚して、俺の嫁になってくれ」宣言をしたのです。あの時の明美ちゃんの動揺した様子は今でもハッキリと覚えています。何故なら彼女は「人妻」という、守られて安定した地位と「求められる女」という刺激のあるそれを、うまく天秤にかけていたからこそ充実していたのです。どちらか1つを捨てるなんてプラン、彼女には最初から無かったというから、女は欲張りですね。でも、それが本心というものです。
結局明美ちゃんはプロポーズを断り、今まで通りの関係でいたい、と求めました。しかし、その頃既に2人の仲は「セックスフレンド」よりももっと重要な関係になってしまっていました。平岡さんは将来のことを考えた末に、自ら明美ちゃんに別れを告げました。
現在も明美ちゃんは、主婦業をしながら夜はホステスに変身します。ちなみに、平岡さんのことがあってから、「面倒くさいから愛人を作る事自体辞めた」そう。夫婦生活は「まあまあ良好」だとか。
人生いろいろ、ですねぇ。
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