−−キャリアはけっこう長いの?
「トータルで5、6年。26才の時、普通のOLをやってて、キャバってどんだけ稼げるんだろう? って思ったのがきっかけです」
−−で、稼げた?
「最初の3か月はプラマイゼロかな? とも思ったんですけど、そこを頑張って乗り越えてからでしたね、バッと上がったのは。実際、最初の1、2か月間、何もわからなかった頃に支えてくれたお客さん達が財産だって、今でも思いますよ、ホントに」
−−じゃあ今はキャバ一本で。
「いえ、昼間は別の仕事を。でも昼の仕事だけだと煮詰まるから、楽しい場所にいたくて、自分の方が遊びに行ってる感じで働かせてもらってるんで、今はお金は二の次です。お店も4、5日入ってるから、一日3時間くらいしか寝ないけど、全然疲れない。私、寂しがりやなんですよ。1人で家にボーッとしてるのなんか、絶対ムリで。月の始めに土日のスケジュールも全部埋めて、家には着替えを取りに戻るだけ、みたいな生活がいいんです」
−−それは重症!やっぱり結婚願望も強い?
「それが全然なくて(笑)、彼氏もペットもいない1人暮らし。1人が好きなんだけど、1人ぼっちはイヤっていうニュアンスで、着かず離れずが一番いい。だから恋愛にも淡白で、「好きかどうかわからない」って絶対言われるんです。相手が勝手に誤解して、「えー好きなのにー」とか思ってるうちに逃げられちゃうんですよ」
−−表に出ない感情を汲み取ってくれる人がいい。
「そうですね。最近やっと、そろそろ家庭を持ってもいいんじゃないかと思うようになって、近いうちに寿退社したいんですけど、どうかなあ。私にはお父さん世代の方がいいんでしょうね。でも不倫はナシですよ。私の基本的な、ちっちゃい頃からのセオリーは「他人のものを奪っちゃいけない」だから。」
−−お客に恋愛感情を抱いたりは?
「それはないですね。気の合うお客さんとは、アフターとかオフの日に遊んだりとか、普通にしてますよ。御飯食べたり、居酒屋巡りしたり」
−−お酒、強そうだもんね。
「うーん…ハイ。強いねって言われます。でも、途中でコテッと倒れて寝ちゃうんですよ。そのまま2時間くらい寝てて、起きたら何ごともなかったようにまた飲みはじめるという。実は昨日もやっちゃってて、4時頃から1人で、おかまバーで飲んでたらしいんです」
−−寝てる間にお持ち帰られたりしないの?
「そりゃないでしょ、ドラマじゃないんだから(笑)。いや真面目な話、自己管理というか危機管理能力はあるんで、ギリギリのところでちゃんとやってます。ピンチになったことはないですね」
−−何か面白い話がありそうだけどなあ!
「ないですよー、そんな! …3杯くらい飲んだら喋りだすかもしれないけど(笑)」
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