このコラムを書き始めて、ネオン街でのいろいろな出来事を思い返しているのですが、夏にはあまりキャバクラに行った記憶がないことに気づきました。私のキャバクラ闊歩は、どうやら冬がメインのようです。
かと言って、夏にはまったく飲みに出ないのか…と言われれば、そんなことはありません。ちゃんと飲みに行っています。ではどこで飲んでいるのだろう…と思いを巡らせた結果、夏場はスナックで飲んでいることが多いという結論に達しました。
何故…と言われると、ちょっとわからないのですが…。
「女の子と飲むならキャバクラ!」という人でも、1軒は行きつけのスナックを作ることをお勧めします。
スナックと言うと「年増のママがやっている」というイメージがありますが、探せば若い子のいるスナックも見つかります。「ボッたくられそうで怖い」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ひどいボッタクリ店でない限り、キャバクラより安くあがることは間違いありません。
「安さ」はスナックの最大の魅力でしょう。キャバクラばかりでは財布が悲鳴をあげてしまいます。「女の子がマンツーマンでつかない」、「指名ができない」というデメリットはありますが、1時間前後の時間でボーイが来て「延長しますか?」と尋ねられることもなく、ゆっくり飲めるというメリットもあります。
私は東京に住んで4年になりますが、実家にいた頃に通っていたスナックには、今でも帰省の度に顔を出しています。ママや女の子とも未だにメールのやり取りをしています。キャバクラ嬢でこんなに長く連絡を取り合った相手は、今のところ存在しません。そういったところも、スナックのひとつの魅力なのかな、と思います。
執筆者 yanagi
1978年生まれ 作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。メールカウンセリングサイト「ysカウンセリングルーム」、ライタースタジオ「スタジオY」主催。また、木悠利名義でも執筆活動中。元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。現在、電子書籍サイト「ヨミーバ」にて、yanagi名義で「ネオン街三部作」等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表している。■ヨミーバhttp://www.yomiba.com/■ブログ「ysカウンセリングルームの小部屋」 http://ameblo.jp/yscounselingroom/■サイト「ysカウンセリングルーム」http://www.yscroom.com/