その前走はファイングレインの強襲にクビ差かわされたが、ゴール寸前まで先頭をキープするなど、見せ場十分の内容。「当時は中間、ザ石して出走を迷ったほどだった。それであの結果。負けはしたけど、底力を十分に感じさせてくれた」。橋本助手は内容に満足げな表情を浮かべる。
その後は一度放牧に出してリフレッシュ。このレースに向けて早々と6月6日に函館入りした。
「早めにこちらへきたのでゆっくり調整できた。具合はとてもいいし、前走で少し立派だった体も絞れていそう」
前回以上の気配の良さに加えて条件もバッチリだ。高松宮記念を含めて芝1200m戦では<1110>。折り合い面に不安がない分、堅実な走りが期待できる。
「この距離なら流れが落ち着かないと思うし、斤量も56kgで出走できるのはうれしい。何よりメンバーが小粒だけに、ここでタイトルを獲らせてあげたいね」と同助手は意欲満々だ。
【最終追いVTR】岩田騎手を背に、ダートコースで800m51秒5→36秒8→12秒3(G強め)。直線で仕掛けられると格下の併走馬を豪快に4馬身ちぎってみせた。状態は文句なしだ。