しかも、各年の優勝馬アイルラヴァゲイン(07年)、プレミアムボックス(08年)、アーバニティ(09年)3頭が揃い踏みするのだからファンにとってはたまらない。
そして、今年は新たにキンシャサノキセキ、ショウナンカザン、シンボリグラン(いずれも関東馬)と3頭の有力馬が参戦。「高松宮記念」に向けて、手に汗握る熱戦が展開されそう。
優勝馬は、以上の6頭の中から出るのは間違いない。その中で1頭に絞れば、ショウナンカザン。父・ショウナンカンプは、02年の優勝馬で、一気呵成に高松宮記念を連勝している。
当時はまだ、グレードが付いていなかったが、ショウナンカザンには親子制覇の期待が高まる。スワンS、阪神Cはキンシャサノキセキの前に4、5着と後塵を拝しているが着差は0秒2、0秒3とわずか。確実に地力を増しており、一矢報いるシーンは十分だ。
前走のシルクロードSも果敢に逃げて、0秒3差2着に粘っている。千二はここまで、〈3310〉と複勝率10割を誇るエキスパート。道悪馬場もマイナス材料にはならない。
悲願の初重賞制覇へ、完全に機は熟したとみたい。