男は2017年6月から昨年8月にかけて、栃木県小山市と埼玉県羽生市内の企業や学校に侵入し、靴約70足を盗んでいた。被害額は、実に30万円だという。
なぜ男は「靴」にこだわったのか。警察の発表によると、男は「男女関係なく履き古した靴の匂いが好きで、性的欲求を満たしたかった」などと供述しているとのこと。靴の匂いといえば、必ずしもいい匂いばかりではなく、むしろ悪臭のほうが多いと思われるのだが、この男はそれがたまらなく好きだったようで、性的興奮を感じたようだ。
この奇妙な事件に、ネットユーザーも「色んな人がいるんだね」「自分の靴だけで楽しんでいればよかったのに」など驚きの声を上げる。また、「性欲を起動するポイントが変なのは別にいいけど、盗むことも性欲を掻き立てていたのでは?」「リサイクルショップに行って貰ってくればよかった」「ゴミ捨て場で拾えばいいのに」など、冷静な指摘もあった。
「匂いに性欲を掻き立てられる人間は意外と多いですよ。靴の匂いもありますが、履いたあとの靴下なども、同じ類でしょう。女性の下着泥棒も匂い目当てに盗んでいるといっても過言ではありません。使用済みに興奮するのでしょう」(フェチに詳しいライター)
さらに、前出のライターは続ける。
「体の部位でも、匂いに興奮する人間はいますよ。たとえば、女性の髪。私が出会った人間で最も変わっていたのがそれで、女性の3日ぐらい洗ってない髪の匂いが好きで、わざと髪を洗わないでもらい、顔に巻きつけて自慰行為をするらしいんです。相当な変態ですよね。
また、男性の『ワキガ』が好きという女性や、普通の人間が嫌うような足の臭さを好む人もいます。悪臭が好きという人は、結構多いんじゃないですかねえ。ただし、口の臭い人間が好きというケースは聞いたことがないです」
匂いに性的興奮を覚えることは個人の自由だが、それを満たしたいがために窃盗という罪を犯すことは許されない。再犯の可能性も否定しきれないだけに、早々の刑罰を望みたい。
文・神代恭介