−−こういうアイドルフェスのようなものに男装アイドルという特殊形態の風男塾が出る場合、どうなんでしょう。何か、普段とは違うイメージでパフォーマンスをしたりするものなのでしょうか?
青明寺:風男塾はいつもやるライブはファンの方も女性が多いんですけど、TIFの時は男性が多いので、来音がそんな男性の来場者向けにダンスのレッスンをしたり、いろいろと工夫してやっていますよ。
−−男性客が多い時はやっぱり少し調子が変わってくる?
仮屋世:ちょっと変わります。男の方はいつもキューティーなアイドルさんを見ているわけじゃないですか。でも、そんな中、自分たちのゴリゴリなダンスを見てもらって、心の底から叫んだり、盛り上がってもらえたら嬉しいなって思いながらやっています。
青明寺:男女で全然、ノリも違うわけですけど、TIFで男女のお客さん両方の声援が混じった時はすごく気持ちがいいですね。TIFってそれを実現することができるのですごく楽しいです。
仮屋世:フェスなので、風男塾のファンじゃない方もすごく盛り上がってくれるんです。いいお祭りだなって思います。
−−風男塾の活動をしていると、プライベートの時、女性の自分と男装の自分との切り替えが難しくないですか?
青明寺:男装ユニットなので、そういう質問をよく受けるんですけど、男装をしている以外は実はけっこう風男塾をやる時は素な感じなので。
仮屋世:男装しているからドカンって弾けられる部分はあります。1000パーセントぶち上げられたり、持っているものを全部出し切れるのは男装しているメリットかもしれないです。女性の格好だと女らしくしなきゃってなっちゃうし。
−−男装していても間違えて女に戻ってしまう瞬間ってありますか?
青明寺:やったとしても、それが気持ち悪いっていわれるんですよ。もう風男塾として存在しているので、ぶりっ子みたいな扱いになってしまうみたいで(笑)。
−−男装ユニットの活動をすることによって自分の知らなかった部分に気付いた、みたいなところはありましたか?
仮屋世:ファンの方からショタって言われた時に、男装している時ってわたし、そういう分類なんだって気付かされて、それは発見でしたね。
−−末っ子キャラって感じで見られたんですね。
仮屋世:そうです。
青明寺:少年感が出たんだよね、男装して。
−−そういう評価は予想もしていなかった?
仮屋世:自分ではそんな風に思っていなかったです。だから逆にそこで狙っていこうって。そもそもショタって言葉も知らなかったですから。先輩にその意味を聞いたりしたんです。そこで喜んでくれる人がいるならそれをやろうって(笑)。
青明寺:風男塾の少年キャラはもう来音しかいないって(笑)。
仮屋世:男の子的な部分については基本サバサバしているので、演じるという感じではなく、素でやることが出来ています。
青明寺:わたしも小さい頃から男友達が多かったので、風男塾でいる時のほうが楽ですね。口調とかにしても、例えば客席へ「叫べ!」とか、そういう煽りもしやすいんです。それでファンの人も「おおおっ!」ってなってくれる。
−−そんな風男塾。今年のTIFはどういう風にしていきましょう?
青明寺:出演して7回目、7年目。TIFのことをどこのユニットよりも知っているので、先頭に立ってやっていきたいです。風男塾が引っ張っていきたいって思っています!
仮屋世:男装なので、本当の“ホスト”として頑張っていこうと思っています(笑)。
(取材・文:名鹿祥史)
「TOKYO IDOL FESTIVAL2016」は8月5日、6日、7日、お台場・青海周辺エリアで開催