問題となっているのは、17日に投稿された、アニメーター・芦谷耕平氏のあるツイート。そこで芦谷氏は「『ジョジョ 黄金の風』、最終回から暫く経ってもまだまだ盛り上がってますが、最終納品から早い事にもう60日経つので」と前置きし、「実は今回シリーズ第1話から参加でしたが、全てノーギャラ、無償で参加をさせて頂きました」と、ギャラの不払いが起きていることを明かした。
芦谷氏は、ボランティアのつもりで参加したわけではなく、「第1話の作業開始から1年半くらい経ちますが、未だにノーギャラということです」と説明。「愛!!で乗り切りましたが」と冗談を交えつつ、「未来の業界を支える若いクリエイターの皆様に同じ事が起こらぬよう断腸の思いで呟いた次第です」と今後の若手のために告発したと明かしていた。
7月28日に最終回が放送されてからすでに2カ月弱。しかし、いまだにギャラが支払われていないこの状況にネットからは、「ひどすぎる…」「ファンと会社の間で板挟みになるクリエイターさんを苦しませないでほしい」「楽しく見ていたからこそ、この事実にがっかりしてる」という声が殺到。また、海外のアニメファンからも、「いつも応援してます。劣悪な環境の中、熱心に働いてくれて感謝し、申し訳ないです」「日本のアニメが好きだからこそ、ショックです」という声が集まっている。
その後、芦谷氏はプロデューサーと対面したことを報告し、「ご対応頂ける旨を直接お話し頂きました!実際は下請法に抵触する事例ですので、まだまだ根本の解決ではないかも知れませんが、今後の対応を見守って行きたいと思います」と報告していたが、ネットユーザーからは「この告発が原因で次のシリーズに呼ばれないなんてことがありませんように」「若手のためにしてくれた告発が悪い方向にいかなきゃいいけど…」といった懸念も集まっている。
たびたび指摘されるアニメ業界の環境の劣悪さ。果たしてギャラ未払い問題は解決するのだろうか――。
記事内の引用について
芦谷耕平ツイッターより https://twitter.com/asikoh009