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高橋四丁目の居酒屋万歩計 「きくのや」(もつ焼き)

 京成押上線・京成曳船駅から徒歩630歩

 京成曳船駅周辺は複々線工事の真っ最中で、それは雨でも敢行されるものらしく、騒然と元気なのであった。訊(たず)ね当てたのでもないけれど路地に、<夢の現金つかみどり>の横断幕。加えて黄、青、赤、桃色で<下町人情 キラキラ橘>のネオンサイン。散歩の真髄は探究にありと潜入開始。
 明治通りから東武亀戸線まで続くこの商店街は、80軒以上の個人商店が軒をつらねて、それはそれは壮観の一語。雨降り割り引きをはじめる店あり、早仕舞いにかかる店あり、透明ビニールでしのぐ店あり。
 向島警察・京島3丁目交番前。傘傾けて行き交う路地の半ばに、名無しのもつ焼き屋「きくのや」。店名の入った暖簾(のれん)はビール会社に持ち去られた。むりやり割り込んだ雨宿りの客(あたし)が着席するやいなや、一斉にみな元の話題に戻る。

 新銀行東京は、発想は悪くなかった。実際、世話にもなった。明日も行く。愛犬が美容と検診で3万5000円、あたしの美容院代は6000円。全部、スロットで稼いじゃった。6万円出たからいいのよ、ガハハ。イスラエル大使館の警備は凄いぜ、屋上から全部見渡せる仕掛けになってるんだ。
 ここ温かいから、ばあちゃん座んなよ。こうやってみんなで一緒に歳をとっていけば、生病老死の一本道も怖くないかもしれない。壁に渡哲也氏(俳優)が、きくのやの家族と収まった記念写真が貼られてあった。西部警察のロケらしく、館ひろし氏(俳優)も若い。よくこの店を見つけましたね。ロケハンした制作部のお手柄でしょう。この店のこの連中も、そのころは同じように若かったのかもしれないが正直、想像がつかない。

予算1500円
東京都墨田区京島3-21-10

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