第2話「顔のない男〜贖罪」のお話は、「大勢の人間を助けるには多少の犠牲を出してもかまわない」とい人物の言葉に洗脳された元SAT隊員の上遠野(徳重聡)は、過去の失敗を贖罪するために、言われるままに殺人を繰り返していた。国家機密に関する書類を受け取った作家のアシスタントが自宅マンションの屋上から転落死し、作家もまた自殺に見せかけて殺され、右京(水谷豊)と尊(及川光博)は現場に残された指紋から上遠野の犯行を疑うが…。
途中から国家機密だ武器だのって話がむずかしくなってきて、夕飯食べながら見ていたら何が何だか分からなくてなってきちゃったチャッピー。なにかまるで「西部警察」かイ・ビョンホンの韓流ドラマ「アイリス」みたい。新シリーズになってはじめて見たけど、ハード系の韓国ドラマに似た湿っぽい「相棒」にお父さんたちはついて来れるかしら。だって「渡る世間は鬼ばかり」でしか見た事なかった徳重聡が、最後頭にピストルあてて自殺しちゃうのよ。かっこよく演出しすぎよ、こんなドラマだったの?
高視聴率を稼ぐ千両役者の水谷さんは一見陽気そうに見えて、実は非常に繊細で気難しく、超ストイックな俳優。制作サイドが寺脇康文を降板させたというのは表向きで、番組の全権を握る水谷豊が「右京+亀山=相棒」というイメージが定着するのを嫌ってコンビを解消したとも言われているぐらい。「熱中時代」で一躍スターになり、歌もヒットさせた後に驚きの歌手活動封印。共演した外人さんと結婚して離婚し海外から帰国、元キャンディーズの蘭ちゃんと再婚し、50歳過ぎてまた大ブレイクするなど、とにかく波乱万丈で忙しい水谷豊ならではの「相棒」。だから、多少ドラマが様変わりするくらいはいた仕方がないのかもしれないわね。(チャッピー)