同ライブは全国各地にて兵動と小籔がシンプルに120分間しゃべり尽くすライブで、DVDには3月15日の宮城県仙台市、5月24日福岡県福岡市、7月19日の宮崎県日向市の3公演を収録。
兵動は「本当に3県ともウェルカム感がスゴかったというか、やっぱり『すべらない話』の人気って、スゴいなって感じました」と開口一番。このライブはそもそも、フジテレビ系列「人志松本のすべらない話」で、兵動と小籔がMVS(Most Valuable すべらない話)を複数回獲得したご褒美として、CSフジの「兵動・小籔のおしゃべり一本勝負」という番組を獲得。1年間で番組は終了したが、その後に2人が自主的に全国ライブを実施しているというのが背景である。
基本的には即興のアドリブで喋っているようで、「基本合わせることもないです。僕は最近あったことを小籔に喋って、小籔がそれを受けて喋っていくという。何を喋ってくるか、お互いわからない。なんでもありですね」と明かした。
2人の掛け合いは絶妙そのものだが、兵動にとって小籔は一体どのような存在なのだろうか。
「後輩でもあり、年齢も下なんですけど、頼れるアニキですね…怖い」と打ち明け、「別に偉そうに言うとかではないんですけど、僕が鈍臭いんで、例えば『子供の教育でこう思ってんねん』って間違えたことを言うと、ピッシャリと怒られますね。それは違うとか」と関係性を説明した。
相方である矢野勝也との違いはどういった部分なのだろうか?
「相方とは25年ずっとやってきて、僕がアドリブしても受け止めてくれる。空気感があるけども。小籔とはこのライブでしかないので、何が飛んでくるかわからない緊張感はある。お互いそうだとは思うんですけどもね」とお互いがいい緊張感を持ちながらトークでやりあっているという。素早くトークを返してくる小籔に対して、「引き出しめっちゃ多いなって思う。褒めて気持ち悪いんですけど、『あっ、こいつすごいな』っていうこといっぱいあります」と後輩ながら褒め称えた。
さらに具体的に「めっちゃ怒るんですよ。間違えたものに対して、めっちゃ怒るねんけど、それ見てみんなが笑うってすごいなって。ただ文句言うてるだけの話なんですけど。噛み砕いて言うから、そこの正論だったり切り口だったりいうのが、小籔の芯になってて。今、芸人さんの中でこんな人おるかなっていう感じ」と兵動なりの分析を示した。
同ライブは頻繁に公演時間がオーバーするため、ライブ後に予定してある他の仕事現場に向かうのがいつも時間ギリギリで、スタッフは冷や汗モノだという。当然、DVD収録時間も大幅にオーバー。DVD編集スタッフによると、2人があまりにも面白く喋り過ぎたため、泣く泣くカットして収録時間が238分となったようで、カットしきれなくて時間が伸びてしまったという。予定では180分収録のDVDだったようだ。
ボリュームたっぷりのDVDに兵動も自信を覗かせ、「テレビで喋れる時間って決まっているんですよね。それがルール。これはそんなことも考えず喋ってるんで、たっぷり楽しんでいただける。テレビにはないDVDならではのお話もあるんで、それを楽しんでいただきたい。ゆったり酒でも飲みながら観ていただければ…」と笑顔を見せた。