そんな不思議タウン秋葉原で“お年玉”で買えるフェラーリを発見。裏路地の雑貨量販店で999円で販売していたおもちゃの車は、リモコン操作で直進、後進、右左折が思いのまま。ウインカーまで点灯する。
モデルは、2000年に世界448台限定で登場したオープンモデルのフェラーリ550バルケッタだ。希少価値の高い車種を選ぶセンスのよさに加え、細部まで精巧につくられている。後輪駆動で、フェンダーには大きな「跳ね馬」のバッヂをつけるなど本物そっくり。リモコンには急加速するターボボタンまであり、走行性能もバッチグーだ。
バルケッタは、1996年に発表された550マラネロのオープンタイプ。車両本体価格は2640万円。5.5リッターV12気筒エンジン搭載のクラシカルなロングノーズが人気で“現代版デイトナスパイダー”と呼ばれた。日本には24台しか割り当てられなかった超スーパーカーである。
一方、999円カーの商品名は「リアルドライブ・ナノ」。ボディーカラーはレッド。通信局に持ち帰るや「欲しい!」の声が殺到した。なにしろ1000円でお釣りがくる。カーマニアなら絶対欲しい一台だ。