「きっかけは昨年7月、YouTubeにあげた持ちネタ“危険なテーブルクロス引き”です。扇風機や掃除機を使用して、全裸の体の上で行うテーブルクロス引きは、またたくまに拡散。世界中で5万リツイートされ、8か国からオファーが届いたんです」(芸能ジャーナリスト)。
彼の活躍は日本でもここ数か月の間で、松本や明石家さんま、ヒロミやフットボールアワー・後藤輝基ほか、多くの有名芸人の番組で取り上げられた。世界的に有名なオーディション番組『Got Talent』のイギリス版『Britain’s Got Talent』で、日本人初の準決勝進出。ほかにもグルジア、アメリカ、ドイツ、ルーマニアなどでも、まさに裸一貫で勝負している。
日本のバラエティでは無名に等しいが、海外のオーディション番組では爆笑王といっても過言ではない。そんな芸人は、コンスタントに誕生する。2000年代前半、“タンバリン芸”でプチブレイクしたピン芸人・ゴンゾーも、世界で名を高めた。ぽっちゃりボディにピチピチのアマレスのような衣装で、レベッカの『フレンズ』に乗せてタンバリンを無言でひたすら奏でるゴンゾー。およそ3年前、アジア版オーディション番組『Asia's Got Talent』に出場して、同じく準決勝まで勝ち進んでいる。
そして今、アメリカ版『America's Got Talent』で勝負しているのは、ゆんぼだんぷ。先の『Asia’s Got Talent』で惜しくも準決勝敗退した後、多くのアーティストを輩出した世界最大のオーディション番組にコマを進めた。超巨漢の100㎏超えの男性2人組が、上半身裸の肌と肌をふれあわせながら、「雫が一滴落ちる音」や「新雪の上に体ごと飛び込む音」、「スコッチウイスキーの樽の栓を開ける音」を発する芸は、外国人にウケる。
逆輸入芸人。“Got Talent”から大スターが生まれるのは時間の問題か……。