「外国の怨霊は日本語がわからない!?」こんなバカバカしい話を真顔でされたらあなたはどう思うだろうか?まずは、そんな話をした人間の良識を疑い、ただでさえ疑わしい幽霊の存在にさらに大きな距離を置くはずだ。
しかし、幽霊にもそれぞれ母国語があるという話、占い師や霊媒師、さらには人々に広く知られている宗教家にとってはいわば常識らしい。
「邪霊のほとんどが人間の魂の化身と考えたらその言葉に違いがあるのは当然でしょ?」と語るのは青森県でセミナーを開きながら正眼鑑定師として活躍するA大師。大師の話によると、今生(こんじょう〜現世)に未練を残した人間の怨霊の場合、その怨霊が生前生活をしていた土地や宗教、またもっと広義的な土着の風習文化などにより怨霊の発する霊気や邪気が全く違うのだという。
「動物霊の場合は表現の種類が単純なので分かりやすいのですが、人間の場合は国が違うと非常に厄介です。外国や他宗教の怨霊が発する負のメッセージを正確に把握するには高い能力と経験が必要とされます」
外国の霊に憑かれてしまった場合、日本式のお払いやお清めなどはあまり効果がないのだという。いたずらに時間だけが過ぎ、怨霊の力が大きくなっていまい大きな事件に巻き込まれることは珍しいことではないらしい。
しかし、現在日本にはそんなにたくさんの外国の怨霊が入り込んで来ているのだろうか?率直な疑問をA大師にぶつけて見る。
「ものすごくたくさんいますよ。簡単な話です。海外に行った旅行客がその国から持ち帰ってしまうのです」
当然、持ち帰った霊は日本でも他人に憑依する。日本の怨霊の場合はお寺や神社などの教えで防げるが、海外の怨霊の場合それが通用するのかどうか?現在の詳しくは解明されていない。
ただ、普通の旅行で外国の幽霊に取り付かれることは稀だという。しかし海外の安い旅宿や地元の人間も近づかないような場所には思いもよらぬ霊が存在していると言う。