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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(7/28札幌・7/28小倉)

 先週ピックアップした2頭。新潟でデビューしたフェートグランドは、スタートでやや出遅れ、行き脚がつかず置かれかけるも、鞍上が気合をつけ中段に取りつき、インで脚を溜める。直線に入ると横にいた馬が内へ進路を取り、蓋をされてしまい外に出すロスがあったが、そこからよく追い込んで勝ち馬から1馬身差の3着。負けはしたが、出走馬の中で一番強い競馬をしたのは本馬だった。中京デビューのゼンノコンゴウは、好スタートを切り、5番手の絶好位を進むも直線思ったほど伸びず8着。やや太め残りだったことが影響したことと、やはりダートこその馬かもしれない。

 今週の札幌デビュー注目馬は、7月28日(土)第5R芝1500m戦に出走予定のラトーナ。牝、栗東・大久保龍志厩舎。父Dansili、母レトII、母父Diesis。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はシルク。クラブ法人・シルクホースクラブの募集馬で総額2500万円。牝馬らしからぬ好馬体で、付くべきところに筋肉が付いておりバランスも良い。腹袋もしっかりしている。全身を使かったストライドの大きいフォームは走る馬独特のもの。来年のクラシック戦線に乗ってくる逸材。鞍上には横山典弘騎手を予定している。

 小倉デビューの注目馬は、7月28日(土)第6R芝1200m戦に出走予定のハーツコンセンサス。牝、栗東・石坂正厩舎。父ハーツクライ、母インコグニート、母父Gone West。生産は新冠町・追分ファーム、馬主はサンデーレーシング。クラブ法人・サンデーサラブレッドクラブの募集馬で総額2000万円。半兄には芝で3勝しているカグニザントがおり、近親には京都記念を勝ち、皐月賞、香港ヴァースを2着したシックスセンスがいる。本馬は牝馬らしいすらっとした馬体をしており、脚長で肩の角度が良い。トモにはもう少し筋肉が付いてほしいが、まだまだ成長段階。これからといったところ。距離はもう少しあった方が良さそうではあるが、初戦から期待したい1頭である。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

〈プロフィール〉
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」も担当している。

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