1991年以降、2歳女王(阪神JF)が桜花賞も制したケースはアパパネで4頭目。他の3頭を遡ると現役のブエナビスタ、テイエムオーシャン、ニシノフラワー。いずれも名牝ぞろいであることからアパパネの潜在能力も推して知るべし。同世代では頭一つ抜け出ていると考えた方がよいだろう。しかしながら、牝系を見る限り距離延長は明らかに疑問。その不安を“能力差”でカバーしてしまうケースも十分あろうが、馬券的には外して考えたい。
軸はアプリコットフィズ。桜花賞では、直前輸送が響いたのか!、インの絶好位にいながら前を捕らえられず後続にも差されるといった案外な(期待外れな)結果に終わってしまったが、今回は、舞台設定など条件面で大きく好転する。新馬、クイーンCを圧勝した東京コースに替わる点はもちろんだが、これぞオークス向きといえる血統面の魅力はメンバー中ピカイチ。その素質が花開く舞台だ。他では、大穴で少し狙いたいのがギンザボナンザ。前走、桜花賞では、内枠で出負けしたこともあり終始窮屈な位置取り。直線でも前が壁になり脚を余して負けた印象。それでも0.4秒差なら圏内。東京でのダービー、オークストライアルを席巻した勢いのあるゼンノロブロイ産駒という点でも注目している。
【馬連】流し (3)軸 (4)(5)(6)(14)(15)(18)
【3連単】2頭軸マルチ (3)(5)軸 (4)(6)(14)(15)(18)
<東海S(京都10R)=◎ラヴェリータ>
牝馬の参戦は唯一頭。そのラヴェリータを狙う。ダート戦で大きく崩れたのは、出遅れて終始流れに乗れなかったJCダートのみ。それ以外は掲示板を外しておらず、安定感ではメンバー中随一といえよう。また、このレースの別定条件により近走よりも斤量面で楽になった点も見逃せないプラス材料。交流戦を含めてではあるがオープン4勝の実績に加え前々走では牡馬相手に完勝しており、骨っぽい相手が揃ったここでも力量的には上位。テン乗りが若干気になるが、クセのあるタイプではないし大きなマイナスにはならないだろう。時計勝負にも実績があり、今回も上位争いに加わる。
【馬連】流し (7)軸 (2)(5)(6)(9)(10)
【3連単】2頭軸マルチ (2)(7)軸 (5)(6)(9)(10)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ず JRA公式発表のものと照合し確認してください。