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丸亀ナイター「SG第55回モーターボート記念」2日目 村田修 早くも試金石

 丸亀競艇の名称はブルーナイター。「SG第55回モーターボート記念」は、夏の夜風の中での戦いだ。25日に行われた初日メーンのドリーム戦は、人気を集めた松井繁が、瓜生正義と競るカタチも、余裕を感じさせるハンドルで2M逆転。仕上がりの良さをアピールした。2着に続いた瓜生も好気配。関東勢では阿波勝哉が3度まくりを敢行、村田修次も好ムードだ。

 昨年はダービー、3年前にはチャレンジカップが行われ、瀬戸内地区ではSG開催が割と多い丸亀だが、モーターボート記念に限れば19年ぶり。そのときの優勝者である平尾修二さんは、昨年亡くなられている。歳月は重い。そして今回、当地のモーターボート記念はナイター開催になった。以前とは違って、エンジンも平和島や多摩川と同じ減音型だ。ただし、丸亀のエンジンは馬力のあるタイプで、住之江や大村に近い。関東の選手に慣れたものとは、調整の仕方が異なるようだ。
 「同期の秋山(広)君の世話になっています」

 初戦のイン戦をモノにして、村田修が言葉にしたのはそういうわけ。前走の多摩川を快勝。自分のお膝元で「調整が分かりやすい」といっていたのとは対照的だ。それでも幸いなことに、ここには地元の同期生がいた。「エンジン本体には恵まれた」。先を見据えてプロペラ調整室にこもるレース後だった。
 「スタートして伸びて行く感じだったし、悪いところはない。2日目の出番に応じて、改めて試運転していきます」
 それなりに好感触を感じていても、心配になるのは慣れないエンジンだからだし、手を抜けないのはSGの舞台ゆえだ。2年前の桐生グラチャンでは、いきなり昼のレースのインに組まれて失敗。リズムを崩した覚えがある。今回も不安同居の2R発進だったが、白星で飾ることができた。
 2日目の出番は11R。すっかり夜のレースになった。ここでは「あの人は出ている」という、松井繁が外枠から被せてくる。内枠の面々もなかなか手強い。だからこそ試金石。19年前に香川の『シュウジ』が優勝した水面で、いま東京の『シュウジ』が奮闘する。

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