DREAM史上初のモンスタートーナメントを開催だ。
これまで階級別の各GPを開催してきたDREAMが、世界超人選手権と銘打った無差別級トーナメント「スーパーハルクトーナメント」を新たにスタートさせる。
同トーナメントは詳細日程は未定ながら3大会にわたって開催され、全8選手が参戦予定。この日は「DREAM.9」で行われる1回戦のホセ・カンセコVSチェ・ホンマン、ボブ・サップVSミノワマン、ゲガール・ムサシVSマーク・ハント、ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤVSソクジュの4試合が決まった。
注目は、44歳にして総合格闘技に転向する元メジャーリーガーのカンセコ。大リーグ史上初めて1シーズン(1988年)に40本塁打40盗塁を達成したカンセコのMMA転身に、会見では笹原圭一プロデューサーは「カンセコ選手は、趣味と実益を兼ねて20年間、ムエタイをやっていたそうです。総合でも歴史に名を残す偉業を達成したいと言っていましたので楽しみです」と期待を寄せた。
MMA転身を図る元メジャーリーガーをはじめ、アメフト出身のサップや韓国相撲で横綱だったホンマン、さらにはプロレスラーのミノワマンなど、多彩なファイターが集結する。笹原プロデューサーは、今回のトーナメントについて「賞金やベルトはありません。グランプリではなくトーナメントという位置付けです」と説明した。
それでも「このトーナメントで優勝すれば、ヒョードル戦も視野にも入ってくると思う」と、優勝者には人類最強の男エメリヤーエンコ・ヒョードルとの頂上決戦を組む可能性を示唆した。DREAMサイドは、今トーナメントを成功に導けば、近年ファイトマネーの高騰で日本での試合がなかなか実現しないヒョードルも引っ張り出せると踏んでいる。
今大会は、同日に中国で開催されるボクシング世界戦の内藤大助VSユウ・チョウチュウのテレビ中継とともに、約3時間枠で「2大格闘技祭」としてTBS系で放映される予定。毎回、高視聴率を獲得しているボクシング中継からバトンタッチを受ける好条件に、笹原プロデューサーは「高視聴率を狙います。数字(視聴率)を取って格闘技が元気なところを見せたい」とし「視聴率15%、観客動員1万5000人を目指す」と意気込む。
「超人」たちが集うトーナメントでどんな闘いが繰り広げられるのか、要注目だ。