攝津氏は2008年ドラフト5位でソフトバンク入団。2009年には最優秀中継ぎ投手と新人王を獲得。2011年から先発に転向し、翌年は最多勝・最高勝率・沢村栄治賞を手にした。2012年から2016年まで開幕投手を務め、ソフトバンクのエースとして活躍。2013年にはWBC日本代表に抜擢された。しかし、2016年から成績不振に陥り、2018年11月4日に戦力外通告を受けて、12月29日に引退を決断した。
2日の引退セレモニーの後、攝津氏は自身のインスタで野球解説者の斉藤和巳氏と多村仁志氏、ロッテ・鳥越裕介ヘッドコーチなどソフトバンクOBや、日本中央競馬会の武豊騎手、木村拓哉など著名人からの祝花の写真を投稿し、「無事に引退セレモニーを終えることができました。皆様ありがとうございました!お花も頂きました」とコメント。ハッシュタグで「#恐れ多い #恐縮です」とつづった。
それに対し、ネットから「交友関係半端ない」「今でも縁が繋がってたことホークスファンとして嬉しいです」「木村くんはこういうことにキメ細かい」といった声が上がった。
攝津氏と木村拓哉の交流といえば、2014年11月、攝津氏とチームメイトの長谷川勇也選手、大隣憲司選手(現ロッテ二軍投手コーチ)と武豊騎手が福岡ヤフオク!ドームでSMAPの「Mr.S "saikou de saikou no CONCERT TOUR"」ライブを鑑賞したことが発端と言われている。ライブ最終日、木村は攝津氏のサインと背ネーム入りのユニフォームを羽織って登場した。
SMAPのライブ最終日の翌日、福岡市中心部で行われたソフトバンクの日本一優勝パレードで、攝津氏は木村のうちわを持ったファンに指をさしてファンサービスをしたという。
2015年、攝津氏は登場曲をSMAPの『Mr.S-SAITEI DE SAIKOU NO OTOKO-』に変更。同年3月27日放送したラジオ番組「木村拓哉のWhat's UP SMAP!」(TOKYO FM)で、リスナーが攝津氏の登場曲の件を木村に伝えると、木村は2014年のSMAPのライブでの攝津氏らとの会話を振り返った。
木村はライブが終わった後に、ソフトバンク選手と食事会を行ったと述べた。当時、3人の選手は来シーズン(2015年)の登場曲をSMAPの楽曲にしたことに対し、木村は「もし、ちょっとでも力になれるんだったらどうぞ」と快諾したという。
そして、攝津氏の登場曲について、木村は「攝津投手の『S』もそうだし、ミスター・ソフトバンクということで、『Mr.S』っていうのも、お洒落な感じがして嬉しいですね」と話し、さらに、「自分たちの曲をプロの現場で使ってくれるのは嬉しいですよね」と喜びを表していた。
「元SMAPメンバーでは、中居正広の方が野球選手と仲が良いイメージがありますが、実は木村も元ソフトバンクの小久保裕紀氏と斉藤和巳氏とは昔からの友人で、よくラジオで交流エピソードを披露していました。そのつながりかもしれませんが、2008年に福岡でSMAPがライブを行った時、木村はソフトバンクのキャップを被ったこともあります」(芸能ライター)
木村からの「お疲れさま」は、10年間走り続けた攝津氏にとって、最高のギフトかもしれない。
文・内木未希
記事内の引用について
攝津正の公式インスタグラムより https://www.instagram.com/tadashi_settsu/