この日、『帰れマンデー』の後半で放送されたのは、「自販機帰れま10!」という自動販売機の人気1位を当て続ける企画で、タカアンドトシ、ゲストの山中崇史、山西惇、上地雄輔、池田美優らが出演。神奈川県内に設置してある自動販売機の人気商品順位を当てるロケを行っていた。SMAPファンが注目したのは、一行が神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜へ出た際のBGMだった。ロケが長引きトシが「やばい!雲がオレンジ色に!」と叫んだ時、BGMとして使用されたのがSMAPの人気曲のひとつ『オレンジ』だったのである。
『オレンジ』はワンコーラスがフルで流れ、Twitterでは「SMAPのオレンジ」が急遽トレンド入りしたほか、「いま、テレ朝でオレンジが流れてビックリした!」、「由比ヶ浜の夕日のバックにオレンジとか最高かよ!」、「やっぱりいい曲だよねオレンジ」といった声が相次いでいた。ジャニーズのタレントが出演している訳でもない『帰れマンデー』でSMAPの曲が流れた理由はわからないが、名曲の復活に思わず涙したファンは多かったという。
さて、最近テレビ朝日では解散以降、封印状態にあったSMAPの楽曲や映像が以前より放送しやすくなったとされており、現に2月1日放送の『テレビ朝日開局60周年記念 ミュージックステーション3時間スペシャル』では、SMAP時代の木村拓哉がAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の振り付けを行ったシーン(2015年放送分)が放送された。木村は当時SMAPのメンバーではあったが、木村拓哉という個人ならSMAP時代の映像の使用は問題ないようだ。
これらの状況について、某週刊誌記者はこう分析する。
「ジャニーズがSMAPの楽曲や映像に対し規制を和らげたのはSMAPの解散から丸2年が経過し、ある程度の規制が終わったということではないでしょうか。他のアイドル事務所もタレントが移籍した際に制限があるのは2年ですし、商法・会社法における競業避止義務(競合する会社の設立を制限する行為)も2年が一般的ですので、これ以上制限すれば、逆にジャニーズ側が火傷を負う可能性もありますので、映像素材をたくさん所有しているテレビ朝日から軟化させたのではないでしょうか?」(某週刊誌記者)
むろん、『帰れマンデー』は歌は聞こえどSMAPのテロップは無し、『Mステ』は木村の姿のみで他のメンバーは不自然にカットされるなど、未だギクシャクした印象は拭えない。
SMAPの過去映像に関しては、今年が転機となりそうだ。