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見事に主役たちを食った吉永小百合

 4日に都内で行われた「第39回日本アカデミー賞」の授賞式で、「母と暮せば」で、優秀主演女優賞を受賞した吉永小百合が、先月20日に左手首橈骨(とうこつ)を骨折していたことが明らかになったことを、各メディアが報じている。

 報道をまとめると、吉永は左手にギプスをして授賞式に出席。同作配給の松竹関係者は負傷した際の状況を、「仕事で雪国にロケに行き、坂道で滑って体重が左手首にかかった」と説明。2日後の同22日に手術し、数日後に退院し、同賞授賞式に出席するために自宅で静養。全治は不明だというが、吉永は「過信と油断のせいだと思います。気を入れ直して体作りを頑張ります」と話しているという。同作で吉永の息子役を演じた嵐の二宮和也は最優秀主演男優賞を受賞。吉永は二宮の受賞に涙し、二宮とは右手でがっちり握手し祝福したという。

 「吉永がレッドカーペッドに登場した際、前腕から手の甲までギプスをしていて、関係者や報道陣からは驚きの声があがった。ただでさえ存在感が際立つ吉永だけに、ギプスをしている時点で、たとえ自身が最優秀賞を受賞しなくても、各メディアが自身のケガを大々的に報じるのはわかっていたはず。つまり、主役である各最優秀賞の受賞者が食われてしまうのは火を見るよりも明らか。その辺を関係者はしっかり考慮すべきだったのでは」(映画業界関係者)

 結果、吉永も候補者だった最優秀主演女優賞は「百円の恋」の安藤サクラが受賞。案の定、大半のメディアは安藤の受賞よりも吉永のケガを大々的に扱ったのだ。

 「結果的に、二宮が受賞しなければ、かなり地味な授賞式。その点、話題性という意味では吉永の“功績”は大きかったが、もともと、二宮は主演ではなく助演。盛り上げのために主演で賞をとらせたという感じがありありだったが…」(映画ライター)

 吉永のケガの回復ぶりが気になるところだ。

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