ちなみに、1967年開催の第2回大会の大賞受賞コンビは、海原お浜・小浜。小浜は、やすともの祖母にあたる。
そんなやすともが、関西ローカル番組『やすとも・友近のキメツケ!※あくまで個人の感想です』(関西テレビ)でタッグを組んでいるのは、後輩のピン芸人・友近。この3人になるみを加えた浪速の女芸人は、“ポスト上沼恵美子”と呼ぶにふさわしい。漫才のやすとも、司会のなるみに反して、友近はここ数年、女優としても引く手あまた。その一方では、芸能生活50周年の大御所演歌歌手・水谷千重子に扮する別キャラも浸透している。
やすとも+友近という組み合わせは、今までありそうでなかった豪傑トリオ。この3人がMCとなって、女性が言いがちな思い込みを勝手にキメツケ、“キメツケゲスト”(女性ゲスト3人)と個人の感想をクロストークするのが、同番組だ。ナレーションは、ゆりやんレトリィバァ。女子のぶっちゃけトークを別室でモニタリングする“ミセラレさん”は、同じよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の男性芸人だ。
関西人による女子会は、歯止めがきかない。たとえば、話題がパンティーになったとき。キメツケゲストの浅田舞は、フィギュアスケート選手時代と変わらず、面積狭小を今も着用しているとぶっちゃける。反して、杉本彩は、セクシーを売りにしていたタレント時代のTバック、紐パン、高級ランジェリーを、すでに卒業しているという。タレントのYOUは、レースパンティーだと告白する。
そんな中、男子プロレスラーのように、ヘソまでしっかり隠れるタイプしか穿けないのは、やすともと友近。やすよは、「小さめを穿くと、(腹の弾力でクルンッと回る」ため、友近は「Tバックはグイッと入るから、頭がキーンと痛くなる」という理由で、避けて久しいようだ。
こんな下ネタは、ほんの序の口。男性が耳をふさぎたくなるような話題で、キメツケの結論をどんどん出していく最強女性軍団。刺激強めの浪速のアラフォー女子会。のぞき見する価値は、おおいにアリだ。
(伊藤雅奈子)
*友近は愛媛県出身、NSC大阪23期生。