念願の出場を決めた2018年の紅白から間もない1月9日。文春オンラインはメンバー・友井雄亮が元交際女性にDVを働いていたなどと報じ、後に友井は脱退。当時ワイドショーで大きく取り上げられた。
メジャーシーンに上がってからの大スキャンダル発覚で、世間は「天国から地獄」「再起不能」とやゆした。しかし、純烈の勢いは止まらず、5月には「純烈のハッピーバースデー」がオリコン週間演歌・歌謡曲シングルチャート1位を獲得。コンサートも続け、4〜8月にかけては10都市で24公演を繰り広げるなど、あの時の騒動がウソであるかのような活躍を維持できたのだ。
売り出し中の歌謡グループに訪れた大事件を、純烈のメンバーたちはどうプラスに持っていったのか。
「純烈が規模を縮小せずに活動を維持できたのは、他メンバーの会見での真摯な対応が大きかったと思います。あの会見ではリーダーの酒井一圭さん以下、メンバー全員が友井さんを断罪しました。特に酒井さんの『僕の中でアイツは死にました』のインパクトは大きかったはずです。あの会見で情よりも規律を守り、誠実な一面を見せたのは好印象でした。また、メンバー脱退というピンチにもかかわらず、仕事をキャンセルしなかったのも業界に好印象を与えました」(某週刊誌記者)
純烈には年明け、バラエティー番組のオファーが多く届いていた。本来であれば笑っている場合ではなかったが、純烈は番組であえて気丈に振る舞い、メンバー脱退の話題が出ても、嫌な顔一つせず笑いに変えていたのである。また、7月に行われたメンバー・小田井涼平とLiLiCoの結婚式の様子を『世界ふしぎ発見!』(TBS系)で取り上げたことも大きかった。
小田井とLiLiCoの「ラブラブっぷり」は、半年前に発覚した友井のスキャンダルを吹き飛ばすほどのインパクトだったようだ。
「普通のアイドルなら有名人同士の結婚はファンからクレームもくるものなのですが、小田井さんとLiLiCoさんのカップルは新婚特有の初々しさがあって、『若いころの自分』を思い出す主婦も多く『愛妻家の小田井』としてイメージアップにつなげました。リーダーの酒井さんをはじめ、事務所スタッフの戦略もあったのでしょうが、メンバー個人個人の魅力とスキルの積み重ねが功を奏したともいえるでしょう。この1年で純烈メンバーはグループでなくてもピンでも十分活躍できることを証明しました。2020年はより多くのバラエティ番組でも目にするはずです」(某週刊誌記者)
「勝負の年」の年を乗り越えた純烈。来年はさらに大きく飛躍できそうだ。