同集会は、犬や猫をはじめとするすべてのペットが幸せになれる社会を目指す著名人のプロジェクト、TOKYO ZEROキャンペーンが賛同し、事務局の一部を担ったもの。集会には、浅田のほか、世良公則、湯川れい子、門倉健、山路徹といった著名人や識者、国会議員、さらには同集会に賛同する124団体の代表者など、あわせて約300人が参加。
今回は、生後56日以下の子犬・子猫の販売や展示を禁止する「8週齢規制」、繁殖回数や飼育施設の広さ、従業員数に関する数値規制を求める「各種数値規制」、現行の登録制から、免許制への変更を求める「繁殖業の免許制」の3つが議題として上がり、意見を述べ合った。
今年は5年に一度の動物愛護法改正の年。ペット需要が増える一方、今でも年間5万頭以上の犬や猫が殺処分の対象となっている日本。にも関わらず、ペットショップには、劣悪な環境で育てられた血統書付きのペットが生後間もなく売り出され、「ペット大量消費社会」と揶揄されることもしばしば。先月には、浅田らが動物愛護法改正のために約17万人の署名を環境省に提出していた。
浅田はじめ、動物愛護に取り組む芸能人は年々増加している。保護犬、保護猫を譲り受け育てている杉本彩は「一般財団法人動物環境・福祉協会Eva」を設立、自ら理事を務めている。また、動物保護などを目的とした一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」を設立した滝川クリステルも福島原発に取り残された犬を保護し、自宅に迎え入れている。坂本龍一、坂本美雨親子もペットと呼ばれる動物たちの生命を考える会「FreePets」のサポーターとして活動。その全員が動物愛護法の厳罰化を求めている。
さらに、女優の柴咲コウは保護猫カフェで引き取った保護猫を飼育しており、柴田理恵も後ろ足を1本断脚した元捨て犬を飼育。また、石田ゆり子は生後1週間の捨て猫を保護し、3匹を自ら哺乳瓶で育て上げ、内1匹は親友の板谷由夏の元へ。現在は2匹を飼育しインスタグラムにその様子をたびたび掲載させている。モデルのダレノガレ明美も自身のツイッターでたびたび保護猫の飼育を呼びかけている。
年々高まる動物愛護への気運。将来的に殺処分ゼロを目指すためにも、まずはペットビジネスへの規制が厳しくなることを願う。