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TBSにも責任あり!? 「からくりTV」打ち切りも、さんまの人気は健在

 明石家さんまが司会を務めるTBSの長寿番組「さんまのスーパーからくりTV」(日曜日午後7時)が、9月いっぱいで打ち切られることになりそうだ。

 同局関係者によると、視聴率低迷と番組制作費削減の波が来ていることが、番組終了の理由だという。

 同番組は92年4月に、「さんまのからくりTV」のタイトルで30分番組としてスタート。96年4月から、「さんまのスーパーからくりTV」にタイトルが変わり、1時間番組になった。

 現在のレギュラー陣は、中村玉緒、浅田美代子、関根勤、渡辺正行、西村知美、長嶋一茂、小倉優子。

 かつては、視聴率20%(数字は以下、すべて関東地区)を超え、98年2月には番組史上最高の27%をマークするほどの人気番組だったが、近年は視聴率が低迷し、6〜8%台が多くなっていた。

 最近では6月1日放送のスペシャル版で10.5%と2ケタ台を獲ったものの、通常の1時間枠では、同22日(6.1%)、同8日(6.7%)、5月25日(7.1%)といった具合で低迷。

 他局では、日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」が常時20%近い視聴率を挙げており、完全なひとり勝ち状態。「からくりTV」は、テレビ東京の「モヤモヤさまぁ〜ず2」にも負ける週が多く、この数字では打ち切りもやむなしといったところか…。

 とはいえ、さんまの人気が落ちたのかというと、そうともいえないようだ。さんまが現在、ゴールデン帯で司会を務めている番組は、他に日本テレビ「踊る!さんま御殿!!」(火曜日午後7時56分)、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」(水曜日午後9時〜)の2本だが、決して視聴率は低調ではない。

 「さんま御殿!!」はおおむね11〜13%台、「ホンマでっか!?TV」も10〜14%台。15%超えはできていないが、バラエティ番組としては及第点。また、日本テレビ「行列のできる法律相談所」(日曜日午後9時〜)で、さんまが司会に起用された週は飛躍的に数字が上がり、20%超えも珍しくない。

 テレビライターのA氏は「さんまの神通力はまだまだ健在で、『からくりTV』はマンネリと企画力不足が不振の要因との指摘も多いです。TBSは打ち切る理由のひとつに、『制作費削減』を挙げているようですが、出演者を見るかぎり、『踊る!さんま御殿!!』『ホンマでっか!?TV』に、それほど制作費がかかっているとは思えません」と語る。

 「からくりTV」不振の原因は、TBS側にも責任がありそうで、さんまとしては、他局の番組で数字を挙げて、その存在感を示したいところだろう。
(坂本太郎)

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