日テレはゴールデン帯(午後7時〜10時)が11.7%、プライム帯(午後7時〜11時)が11.4%で2位のテレ朝を抑えて首位をキープ。
しかし、第3週(15日〜21日)では、テレ朝が週間3冠王を達成しており、ゴールデン帯、プライム帯での日テレ超えも視野に入った。
「日テレの敗因は、いずれも10月にスタートした夜の報道番組『news zero』、朝の情報番組『バゲット』、そして、新垣結衣・松田龍平W主演の『獣になれない私たち』など新ドラマの苦戦。強化すべきポイントは明確なのに、そのことに気づいている幹部はほとんどいないようだ。そうなったのも、ずっと続いていた視聴率3冠にあぐらをかき、斬新な企画を生み出すようなことをして来なかったから」(テレビ局関係者)
発売中の「週刊現代」(講談社)によると、大久保好男社長は読売新聞出身。そのため、「インターネット事業に力を入れろ」と言うばかりで、肝心のテレビ番組制作のことは分からずという。
不調のドラマについては、幹部たちが「もっとSNSを使って宣伝しろ」と言うばかり。年内で高視聴率が見込めそうなのは大みそか恒例の「絶対に笑ってはいけない」シリーズぐらいで、もはや打つ手なないのが現状だというのだ。
「テレ朝は今後、米倉涼子主演のドラマ『リーガルV』がどんどん視聴率を上げそうで、ゴールデン・プライム帯の視聴率を大幅に上げそう。日テレは年間2冠を死守するのも厳しいのでは」(芸能記者)
危機感のない日テレの幹部たちは、三冠を陥落してようやく危機的状況に気づくことになりそうだ。