警視庁新宿署は客を威圧し、不当に高額な飲食代金を支払わせたとして、東京都ぼったくり防止条例違反容疑で、新宿区歌舞伎町のキャバクラ店「CLUB chou chou」の従業員の男(22=板橋区弥生町)ら、男3人を12月4日までに逮捕した。
逮捕容疑は、10月15日、同店に10分間ほど滞在した男子大学生3人に対して、計約21万円を請求。3人が支払いを拒否すると、同日午後11時55分頃から翌16日午前6時半頃までの間、「払わないとどこまでも追いかけるぞ」などと威圧した上、計24万4900円を支払わせたとしている。
同署によると、大学生らは店の客引きに、「飲み放題で1人1時間2500円」と聞いたため入店した。店内に入ってみると、直後から、付いたホステス3人が勝手に次々と自分の飲み物を注文したという。
不審に思った大学生らは、約10分いただけで、退店しようとしたところ、21万円を請求された。会計では1杯6000円のワインを18杯飲んだ計算になっていた。だとしても、計算上は10万8000円にしかならない。
同店は、警察に夏頃から50件以上の被害相談が寄せられていたとのことで、ぼったくり常習店だったようだ。
歌舞伎町のキャバクラ店をめぐっては、今年に入って、400件を超える高額請求の相談があり、ぼったくり被害が急増している。同署では、年末の忘年会シーズンに向け、パトロールを強化していく方針。
(蔵元英二)