「いまや、新宿2丁目の仲通り周辺は、新しい芸能界の男性スターを発掘する中心的スカウト場所なんですよ。昔の女性アイドルでいう、『原宿でスカウトされました』みたいなものですね」
実際に仲通りに行ってみると、昼間で閑散としている通りに、ソッチ系らしき男性が立っていた。
…茶髪にメッシュ、ボロボロのGジャンといかつい皮パンといういでたちでキメたマツジュン似の超イケメンギャル男Aくん(22)。
近づくと、所在無げにヴィトンのバッグを肩から担いで、なよっと内股である。
「こうしてゲイ系の大物プロデューサーさんとかに声をかけられるのを待ってるの…」
消え入りそうな声…おねえ言葉である。
A君は、かつてのパトロンから独立して、俳優デビューを目指して関西方面から上京してきたらしい。
「ほとんどの大物芸能人はゲイって聞いてるわよ…F・M、O・Y、T・H、N・H、I・H…」
すらすらと名前が出てくる。実話誌記者は語る。
「それらの名前ははっきり裏は取れていませんが、ほぼ黒でしょう。サンフランシスコのゲイタウンに別荘を構える、大物演出家に子供時代からお稚児扱い、2丁目のウリセンバーに所属…皆裏でそのように色々な経歴を持つ“ゲイ能人”です。昔は住み込みで奉仕してようやくデビューしたようですが、最近はここに遊びに来る大物芸能人やスポーツ選手と友達になって、首尾よく大物演出家などと知り合い、あっという間にデビューしていくパターンも多いですよ。歌手のAや、五輪選手のK…超ビッグが皆2丁目のファンだったり常連だったりする昨今ですから、芸能界に入るための“王道”なのは事実です」
仲通りは決して大きな通りではないが、イケメンウォッチングに余念がない、若い女性グループの姿なども昼間からちらほら。
今やここがスカウト場所の王道だ、というのもあながち噂どまりの話ではなさそうだ。