他にも地域によっては手抜き工事で巨大な穴が空いたり、地下水の枯渇で道路が陥没してシンクホールができるという。中には住宅地のど真ん中に、底が見えないほどの巨大な穴が発生するケースも存在している。そうなった場合、道はもちろん車も家も、何もかもが穴の底にいきなり飲み込まれてしまうわけで、周囲には甚大な被害が発生することになる。
もし、そんな巨大な穴が住宅地に発生した場合、その穴の上に住んでいた人はどうなるのか?
一般人が穴に飲み込まれた実例はある。
CNNの報道によると2013月2月28日、フロリダ州ブランドンで一般住宅の真下に深夜シンクホールが出現。自室で寝ていた36歳の男性がそのまま穴に落ちて行方不明になってしまった。
男性の兄弟が救出を試みたが、シンクホールは、たちまち幅約30メートルに拡大し、なす術がなかったという。通報を受けて現場に急行した救急隊は、拡大し続けるホールのへりにいた男性の兄弟を救出したものの、落下した男性の捜索は断念せざるを得なかったという。
地下資源・海底資源の採掘が続くフロリダでは、シンクホールはまれに発生するものだとされている。なんとも恐ろしい事件である。
(山口敏太郎)