『レディ・ジョーカー』は、1985年の「グリコ・森永事件」から着想を得たといわれる社会派サスペンス。高村薫氏の同名原作小説は累計発行部数100万部を超え、上川が犯行グループを追う合田刑事を、柴田が事件に直面するビール会社社長を演じる。3月3日(日)スタートで全7話(第1話は無料放送)。
作中の合田刑事と同じ、スーツに白いスニーカー姿で登壇した上川は、衣装合わせの際に監督らと、「合田って、猟犬だよね」と話したことが印象に残ったエピソードを紹介した。「自分の信じるもの、求めるもののためには迷うことなく動くことができる男」ととらえ、合田刑事を演じたことを語った。
一方、刑事役の経験が豊富な柴田だが、『レディ・ジョーカー』では捜査される側。「監視されるのがこんなに辛いとは思いませんでした」とこぼし、撮影中は、食欲がなくなり、笑顔を見せる機会も減っていたことを告白。
そんな2人は、作中で、上川いわく「ある一瞬、交錯する」というが、上川は、「心地よい緊張感の中で演じさせていただきました」と柴田との共演を振り返った。上川の言葉を受けた柴田は、自身の役柄を、背負っているものは重いが、まばたきなどのしぐさに動揺がにじみ出てしまう人物と紹介し、「上川君ならいいや。動揺を見せてもいいか」という「不思議な感覚」が起きていたことを明かした。「相手が、舘(ひろし)さんだったら、ぜんぜん違うと思います」とのリップサービスまで出て、トークショーを盛り上げた。
上川は、グルメ番組らで人気店を訪問した経験を話し、『レディ・ジョーカー』は、「きっと上質な舌触りに匹敵する何かを感じる作品に仕上がっています」と、柴田は、「とってもすてきな作品ができあがりました」「おもしろいぞと声を掛けて頂いたら嬉しいです」とメッセージを送った。(竹内みちまろ)