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今日のキャバ嬢ごはん(10)〜生しらすが好きになった洋子〜

浅井洋子(仮名・26歳)

 私は昔から相手の目を見て話すのがとても苦手だった。同性ならまだかろうじて大丈夫なのだけど、異性となると目を見た瞬間に頭の中が真っ白になり会話が成立しなくなる。でも人と会話するのは嫌いじゃないし、お金も欲しかったから今はキャバクラで働いているのだけど、やっぱり視線を合わさず話してるとお客さんに注意されることもあるんだよね。

 そんな時、あるお客さんにこの悩みを打ち明けたら、むやみに目を合わせる必要はないとアドバイスしてくれた。目を見ている時に会話が飛んでしまうのなら、相手が話している時だけ眉毛や鼻あたりを見て、自分が話している時は、別の場所に視点を動かしながら慣らしていけばいいと教えられた。それを心がけるようになってからは、かなり自然にコミュニケーションを取れるようになったんだよね。

 そういった繋がりから、以前まで私が苦手としていた食べ物が、生しらすだった。なぜなら大量の視線が、常にこちらを見ている気がして不快感があったんだよね。以前、友達と江ノ島に旅行に行った時も名物の生しらすだけは食べられなかった。でも努力して視線恐怖症を克服してからは、生しらすが怖くなくなり、今年の夏、初めて醤油をつけて食べることができた。そしたら、強いクセもなく、ほんのり甘みがして、とてもおいしかった。なので今後は、視線を感じるようなものでも、どんどん食べていこうと思います。

(取材/構成・篠田エレナ)

写真:gleam_df

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