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今日のキャバ嬢ごはん(8)〜地元のたこ焼きが好きだった美雪〜

伊藤美雪(仮名・23歳)

 私は大阪生まれ大阪育ち。子供の頃から、よく両親やおばあちゃんがたこ焼きを買ってきてくれた。もうたこ焼きだけは、いくら食べても飽きなくて、今まで数え切れないほど口の中に入れてきたと思う。

 大学の進学を機に上京したのだけど、まず一番驚いたのが東京と大阪のたこ焼きの違い。こっちのたこ焼きは、大阪と違って表面を揚げたカリカリバージョンが多かった。こんなの私は、たこ焼きだと認めていない。やっぱたこ焼きと言ったら表面はふんわりしてなきゃダメでしょ。東京はソースもべっとり付けてなんだか、お菓子みたいなんだよね。

 大学卒業後、私はキャバクラでアルバイトを始めて、お客さんにも、このたこ焼きへの不満をよく話すのだけど「カリカリの方がうまいじゃん!」って全然わかってくれない。たこ焼きは、私にとってソウルフードだから、そこだけは絶対に譲れないんだよね。

 東京にもたこ焼きチェーン店がいくつもあるけど、某店はちゃんと関西テイストを継承してて安心した。だから東京にいる時は、駅前にあるそこばっかり行ってしまう。誰に何を言われようと、私はこれからも、ふわふわたこ焼きを愛していきます。

(取材/構成・篠田エレナ)

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