右側の人物にご注目いただきたい。すでにおわかりかと思うが大柄な、男性と思われる人間がまばゆいほどに白く光輝いてしまっている。
注目すべきはこの人物の顔つきである。かなりしゃくれたアゴに高い鼻、そしてその目は赤く発光しており、まさに「謎の怪人物」といった風貌である。
この写真が撮影された場所は不明であるが背景に古い木造の建築物と「八大竜王」と書かれた提灯が掲げてあることから、竜の神である八大竜王を祀る神社かと思われる。
八大竜王は八匹の竜王からなる軍団でそれぞれに数多くの伝説が残っている。竜は日本では「水神」「海神」として祀られることが多いため八大竜王は「雨乞いの神様」として祀られることが多い。
さて、この人物の正体についてであるが、全身が発光するという意味では山口敏太郎事務所が2013年初頭に発表した謎の発光人間「フラッシュマン」に非常によく似ている。
山口敏太郎事務が撮影したフラッシュマンは浅草の浅草寺に突如として現れ、偶然写真に収められたのだが、こちらは人間の形はしておらず、光るモヤモヤの物体が浅草寺内で立っているだけであったのだが、今回の写真の人物は顔のパーツおよび体つきがはっきり出ている点が注目すべきポイントである。ならば、この人物の正体は謎の発光人間「フラッシュマン」の完全体だったのでは、という推測も立つが、撮影状況を調べてみると少しばかり様子が違うようである。
撮影した鳴釜氏の母親いわくこの怪人物は突然神社に現れた、というわけではなく現世に存在する知人の男性であったとことである。
何気なく写真を撮影した際に偶然このように写ってしまったといい、最初から光る人物ではなかったという。
恐らくではあるが、この男性は龍神の影響により、一時的に体が発光し目も赤く光ってしまったのではないかと思われる。
なお、男性は撮影後も何かの特別な力を手に入れた、健康被害があったという報告はない。
浅草寺、そして今回の某神社での写真…フラッシュマンの正体はやはり「神様」が姿を変えたものなのだろうか。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
写真提供:鳴釜のん