手前の大きな鏡に注目していただきたい。鏡にぼんやりではあるが、人の顔のようなものがうっすらと写っているのがおわかりだろうか?
山口敏太郎は今から10年ほど前に、埼玉県の某寺で取材に行った際、この鏡を見つけたという。この日は山口敏太郎の他にカメラマンがひとり同行していたのだが、写真を撮影した際はカメラを構えていたといい、この顔の正体は山口敏太郎でもカメラマン氏でも無いという。それではこの顔はいったいなんなのだろうか?
鏡の左側には「楊貴妃の鏡」との説明書きが記載されてある。楊貴妃といえば世界三大美女として名前が残る中国の皇妃である。
鏡に写った謎の顔も気になるところだが、なぜ日本の埼玉県に「楊貴妃の鏡」なるものがあるのだろうか…?
実は楊貴妃には処刑されずに生き延びていたという説があり、密かに日本に流れ着いていた、という伝説が残っているのだという。
実際に楊貴妃が埋葬されたとされる場所には楊貴妃の亡がらはなく、歴史的に見ると本当に楊貴妃が死んだかどうか定かではないという。
現に日本の山口県の二尊院にはその名もズバリの「楊貴妃の墓」というものもある。もっとも、墓自体は後に作られたものであるが寺には「楊貴妃伝」という楊貴妃が日本に流れ着くまでの経緯が記載されているという。
その他にも日本各地には楊貴妃の伝説が残っており、埼玉県の鏡も「楊貴妃生存説」を物語る品のひとつであるという。
もしかすると鏡に写った謎の顔の正体は「実は日本で生き延びていた」という事実を伝えたかった楊貴妃自身の姿だったのかもしれない?
(山口敏太郎事務所)