全話平均視聴率9.9%を記録する人気作となった『シャーロック』。特別編では、獅子雄(ディーン・フジオカ)が守谷壬三(大西信満)と共に海中に落ちてからいまだ発見されず、若宮(岩田剛典)は空虚な日々を送る。そんな中、フリージャーナリストを名乗る門司かれん(木南晴夏)が若宮に声を掛けてきて、獅子雄の功績を後世に遺すために話を聞かせて欲しいと頼んでくる。これをきっかけに、二人は獅子雄が過去に解決してきた事件を調べ、獅子雄に関する手がかりを探ることになり――というストーリーが描かれた。
月9と言えば、4月期の『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』(同)以降、3作連続で特別編が制作されたが、今作がもっとも評判がよかったという。
「『ラジエーションハウス』は、ほとんど回想シーンで構成されており、『やる意味ない』と批判を集めましたが、今作では逆にほとんどがオリジナル映像に。かれんという新キャラを登場させるのは異例でしたが、逆に新鮮味があり、視聴者からは『いままでの中で一番よかった』『回想だけじゃなかったし、実質これが本当の最終回って位置づけでもいいくらい』という評価の声が聞かれました」(ドラマライター)
また、もっとも注目が集まったのは女優陣の演技力だったという。
「もともと演技力には定評のある木南ですが、作中では、これまで獅子雄により事件が解決され、逮捕された赤羽汀子(松本まりか)や市川利枝子(伊藤歩)を訪ねることに。二人はともに作中で狂気の演技を見せ、話題になっていましたが、今話では、かれんが二人と刑務所のガラス板越しに面会することに。会話の中でかれんが煽ると、汀子は『お前を殺してやろうか!』とヒートアップ。かれんも『どーぞ、やってみろよ』と応戦していましたが、一方、利枝子の場合は、かれんが一緒に守谷を捕まえようと持ち掛け、居場所を聞き出そうとすると、利枝子は笑顔を浮かべながら自分の舌を噛みちぎるというまさかの展開に。視聴者からは『まじで怖い!』『グロすぎる』といった悲鳴も聞かれましたが、一方では、『このドラマに出てくる女優、怖くて上手くてすごい』『ディーンは回想ばっかだったけど、松本まりかと伊藤歩がまた見られたからいいや』『そんなに期待してなかった分、呆気に取られてしまった』という絶賛も寄せられていました」(同)
ラストには次回作への布石も見受けられた本作。続編制作にも期待したい。