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ミサイル暴君 金正恩が「死亡説リーク」破滅的な精神状態(2)

 にわかには信じ難い正恩委員長自身からのリーク説−−。聯合ニュース(日本語電子版)は、こんな配信をしている。
 《金正恩委員長が最近、北朝鮮の内部情報を韓国に流出させる住民を『南朝鮮(韓国)のスパイ』と見なし大々的な摘発を指示したことが分かった。北朝鮮事情に詳しい消息筋は6月19日、聯合ニュースの取材に対し、正恩委員長が「内部情報を外に流している不純分子が多くいる」として公安幹部を追及したと明らかにした。国の情報を敵に渡す不純分子の策動を排撃するという内容の指示文が、公安機関と住民に下されたようだと話した》

 北朝鮮には、反体制分子を摘発する国家安全保衛部(秘密警察)と人民保安部(警察)がある。しかし、スパイやクーデター計画の摘発は、泣く子も黙る保安部や保衛部でも容易ではない。そこで、意図的にさまざまな情報をあらゆる方面に流す。治安関係者は事前に情報の広がり先を把握しているので、それを元に海外メディアに通報した犯人を見つけ出すというわけだ。
“ミサイル暴君”と化した正恩委員長の今の精神状態なら、そこまでやっても不思議ではない。とすれば、正恩委員長に関する健康不安説、あるいは病死説や事故死説は、ウオッチャー氏の言うように亡くなるまで何度も流れてくるに違いない。

 そしてもう一つ、今回の作文的な報道からにおうのは市場操作説だ。
 「正恩死亡情報が流れた直後、韓国ウォンが一時急落するなどソウルの外国為替市場が動揺しましたが、防衛関連銘柄は急騰しています。北朝鮮に変事が起こるたびにこうした怪しい現象が起きているのです」(日本在韓国紙特派員)

 さて、日米にとって厄介なのは、ムスダンが移動式発射台からの発射が可能なことだ。固定設置のミサイルと比べ、移動式は発射前の探知、破壊が難しくなる。
 「ムスダンの原型は旧ソ連のR‐27潜水艦発射弾道弾(NATOのコードネーム=SSN6)で、これを潜水艦搭載型や車両型移動式に転用しているとみられます。それだけに、これまでは失敗が多かったのですが、今後は日本にとって、重要施設を射程内に捉えるミサイルの多様化という点からも、防衛に要する費用が青天井になる可能性が出てくると言えるでしょう。ロイターが韓国メディアの情報として伝えたところでは、最大30発のムスダンを所有しているといわれます」(前出・ジャーナリスト)

 手をこまねいている間に、朝鮮半島から不気味な足音が聞こえてきた。

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