古典落語に広く精通し、噺の技能と破天荒な行動から生前よりその行動が注目され、時に騒動を巻き起こした事もあった立川談志。「談志が死んだ」との自身で言うお決まりのギャグが現実となった今、在りし日の談志の姿を惜しむ者も多く、ラジオ番組などでは未だに追悼特集が組まれる事もある。
ところが、そんな談志が生きている所が目撃された!? との話が各所から上がっているというのだ!
目撃例は広範囲に及び、大阪や九州、果ては北海道まで。大阪では「橋下市長に面会を求めた一般人が談志に非常に似ていた」というものや、「都内の某料亭で石原慎太郎都知事が誰かと会食をしているようだったが、別れて別の車に乗り込んだ男が談志そっくりだった」との話が聞こえて来ているというのだ。特に、石原都知事の場合は盟友とも言える談志が亡くなったにも関わらず、会見では会見では悲しそうなそぶりを見せなかった。これは、談志が今も生きている事を知っているからだ! …と、「都知事と一緒にいるのを見た」とする目撃者は豪語するが…。
それはさておき、あまりに有名な人が急死した場合、必ず囁かれるのが「実は生きていた!」という都市伝説である。マリリン・モンローやマイケルジャクソンなどが筆頭格だろうか。だが、談志の場合はその都市伝説すら逆手にとって自身の死を演出した、というのである。
冗談か本気か分からない、突拍子もない行動に出る事の多い談志だが、実際には非常に冷静で判断力に長けている人物。そんな彼が、自身の体調の変動により一番心配していたのが立川流一門の今後と弟子等の事で、今後を危惧した談志は、自分亡き後の立川流一門や弟子が独り立ちしていけるのかを確かめるためにわざと自分の死を演出したというのだ。となると、立川談志死去の一報が入っても「ガセ」として信じなかった弟子達がいたのも師匠の目論見を知っていたからで、まさか本当に大々的にメディアで公開すると思っていなかったため正直に「ガセ」と言ってしまったのでは…との説がある。
そんな談志だが、もちろん散骨先のハワイでも目撃証言があるという。こちらの談志はなべおさみそっくりの男性と共に鮫のぬいぐるみがついた野球帽を被って、鮫がよく出るというサーフィンのスポットに現れ、二人して現地の人のひんしゅくを買っていたというが、果たして?