オスカー・ラリオスにリベンジを果たした。この日は、まだ新ベルトが届いていないため、ホルヘ・リナレスのベルトを手に「早くベルトが来ないかな。枕元に置いて寝たい」と笑顔を見せた。
ジムの同僚であるWBCスーパーバンタム級王者の西岡利晃とWBAスーパーフェザー級王者リナレスからも祝福され喜び一杯の粟生だが、初防衛戦の話になると表情を引き締めた。
帝拳プロモーションの浜田剛史代表によれば、前王者のラリオス陣営が興行権を持っているため、「向こうが指名する選手との試合になるのではないか」という。同級1位のエリオ・ロハスとの対戦が有力だ。
「強く勝つことだけを考えて試合をしていきたい」という粟生にとって、初防衛戦は通過点に過ぎない。今後、対戦してみたい選手としてアテネ五輪フライ級金メダリストのユーリオルキス・ガンボアの名前を挙げ「僕もアマ出身だし、機会があればやってみたい」。
ガンボアは、米国で現地時間4月17日、ホセ・チェオ・ロハスとWBAフェザー級王座決定戦に臨む。もし、ガンボアがベルトを奪取し、粟生も防衛を重ねれば統一戦の可能性も出てくる。