『gdgd妖精s』は、妖精のピクピク、シルシル、コロコロの3キャクターが毎回違うお題でユルいトークやゲームをしていくというシンプルな作品。だがその笑い誘うシュールな展開が着実にファンを獲得。アニオタの間で2011年10月開始アニメの中で大穴、ダークホースといわれた作品だ。本作は音取りの段階でアニメーションが完成していない特殊な作品で、アフレコも手探り。当時の感想を三森は「(完成版は)どうなっているのか謎で分からなかったので、オンエアーを見るのが毎回楽しみだった」と語った。
印象に残ったコーナーについて水原は冒頭のgdgdトークを挙げ「ファミレスでの女子のおしゃべりみたいで会話に夢中になる感じがリアルで良かった」と振り返った。明坂はメンタルとタイムのルームを挙げ「壮大なテーマの割に重箱の隅をつつくような展開のギャップがすごく面白くて印象に残った」と答えた。
作中のコーナでも人気のあった、出演者が毎回変なアニメーションに適当に声を当てる“アフレ湖”は、お題のアニメーションを当日に見てセリフを決める完全アドリブだったとのことで、3名は口を揃えて「予習は一切出来ませんでした」と答える。特に三森は苦労したようで「一番プレッシャーだった、最終回までにどんだけスベるのかとアフレコブースでシーンとしてました(笑)、私達芸人じゃないのに、声優なのにぃ…」と毎回思っていたそうだ。
ちなみにDVD、ブルーレイのセールスは好調で、アニメのヒットラインである1万枚を超えそうな勢いとのこと。ヒットのおかげで見えてきた二期の企画については。スタッフが「やるかぁ〜」というテンションになったらやるとのことだ。(斎藤雅道)