私がネオン街への第一歩を踏み出したのは、そんなおカタい仕事をしていた頃でした。当時、実家暮らしだった私は、中学時代の同級生に連れられて、はじめてのキャバクラという門をくぐりました。2004年、今から8年ほど前のことになります。
その頃は今よりまだ景気も良かったのでしょうね。地元の友人たちのほかにも、そのおカタい職場の上司や同僚たちが、平日だろうが週末だろうが、私を夜の街に連れ歩いてくれました。
おかげさまで、誰に誘われずとも、ひとりでネオン街を闊歩する立派なナイトウォーカーになるまで、そう時間はかかりませんでした。街の黒服のほとんどが私の顔を知っていた時期さえあったほどです。
「黒服」の彼らと仲良くなることは、間違いなくネオン街ライフのプラスになります。女の子の好みを覚えてもらってフリーで入店したときにいい子を回してもらえたり、セット料金やサービス料を割り引いてもらえたり、ドリンクやフードをサービスしてもらえたり、時間を少々長めにカウントしてもらえたりします。
ネオン街も、8年前と今とで、変わってしまったこともあれば、同じ部分もあります。私は、今も昔も変わらず、「女の子だけではなく黒服とも仲良くなる」というやり方で、キャバクラライフを満喫しています。
執筆者 yanagi
1978年生まれ
作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。
メールカウンセリングサイト「ysカウンセリングルーム」、ライタースタジオ「スタジオY」主催。
元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。
現在、電子書籍サイト「ヨミーバ」にて、yanagi名義で「ネオン街三部作」等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表している。
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