騒動の流れで偶然、記者会見を開くこととなったのは、相方・田村亮の処遇が依然として不明のままであるロンドンブーツ1号2号の田村淳。8月1日に開かれたのは、自身が代表取締役会長を務める新会社「株式会社がちキャラ」の設立発表記者会見だった。
同社は、SNSを中心に“がち”で頑張っている“キャラクター”をサポートすることで、企業の活性化・地域貢献しようというのが目的。おもな事業内容は、各種キャラクターのキャスティング及びイベント業務だ。すでに18体ほどのキャラクターが登録されており、大人気アニメ『ハクション大魔王』のはくしょん大魔王やあくびちゃんなどがいる。あくびちゃんは、今年5月に開かれた「がちキャラグランプリ」で優勝した。
淳よりひと足早く、吉本芸人でありながらも個人ビジネスを成功させていたのはキングコング・西野亮廣。17年9月に「株式会社にしのあきひろ」という会社を設立していた。ちなみに、この時点ですでに2つの会社の代表だった。
“西野亮廣エンタメ研究所”という括りでは、絵本を中心とした作品制作、Webサービス開発、コミュニティ運営を管理。主軸であるオンラインサロンは、月額1,000円で会員が2万3千人を突破。毎月、西野の元にはコンスタントに2,000万円以上が入っている算段だ。
ちなみに、「西野亮廣エンタメ研究所」は、19年上半期の有料オンラインサロンの堂々トップだ。現在は、美術館建設を進めているという。また、東京タワーメインデッキ1階で「にしのあきひろ 光る絵本展 in 東京タワー」が開催中だ(〜9月8日)。
ほかにも、吉本芸人には社長がいる。現在は闇営業問題で謹慎中で19日に謹慎解除の報道があった天津・木村卓寛は、なんでも屋として自分を派遣するレンタルおっさん業「アルトオモイマス。」を個人で運営。ラフ・コントロールの重岡謙作は今年3月、「株式会社世田谷クリーン」を設立した。事業内容はエアコンのクリーニング、エアコン取り付け、エアコンメンテナンスで、作業員は全員芸人。アルバイトの1人に、相方の森木俊介がいる。顧客には、ダウンタウン・浜田雅功がいる。
ダウンタウンほか、多くの吉本芸人や有名タレントの引っ越しを請け負ってきたのは、ピン芸人・たかくら引越センターが経営する「たかくら引越センター」。守秘義務が徹底されているとあって、業界内で有名だ。驚くような一流どころも押さえているという。
もう吉本だけには頼らない。社長兼業芸人からは、そんな本音が聞こえてきそうだ
(伊藤由華)