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サッカー 日本代表・岡田監督が怯える最悪のシナリオ

 2010年南アフリカW杯出場に、あと1勝に迫っているサッカー岡田ジャパンが21日、都内のJFAハウスでW杯アジア最終予選のメンバーを発表した。新型インフルエンザの感染が拡大している大阪で25日から合宿に入り、27日には調整試合のチリ戦に臨むが、新型インフル感染への不安は拭い切れない。指揮官も最悪のシナリオにビクついている。

 W杯南アフリカ大会出場の切符獲得目前の岡田ジャパン。国内で27日にチリ戦、31日にベルギー戦と、キリンチャレンジカップ2試合をこなした後、W杯アジア最終予選の6月6日、アウェーのウズベキスタン戦、10日にホームのカタール戦、17日にはアウェーのオーストラリア戦と勝負の残り3戦に臨む。
 南アフリカに向けたラストスパート。6・6ウズベキスタン戦に勝利すれば、世界最速でW杯出場権をもぎ取ることになるが、岡田監督は知人である解体業社長の話を引き合いに出し、日本代表を鼓舞した。
 「100メートル以上の煙突を解体する前に上から下を見ると怖い。ただ15メートルくらいまで降りると飛び降りても平気なように感じる。だが実際に飛び降りたら大ケガをする。事故が起こるのは、ほとんどが15メートルから下。われわれは15メートルのところまで来たかもしれないが、いま、できることは一歩ずつハシゴを慎重に降りていくこと以外にない」

 Jリーグで監督だったときにも優勝間際で選手に話した定番トークを展開してまで、危機感をあおった。会見でも「僕はたくさんの経験をしてきて、勝負の世界で、もう大丈夫だと言われてそこから覆った例を何度も見てきた」「われわれは何も得ていない」などと語り、一切気を緩めていないことをアピール。
 だが、その一方で指揮官を困惑させているのが新型インフルエンザだ。
 岡田ジャパンは当初の予定通り大阪で25日から合宿に入り、27日には調整試合のチリ戦、その後決戦の地ウズベキスタンに向かう。合宿地の大阪で蔓延している新型インフルエンザについては岡田監督は「現時点で選手にマスクさせるとかも考えてない。こればかりは打つ手もない。協会サイドに任せている」と困惑気味だ。
 現時点では季節性のインフルエンザ対策と同様に「手洗い、うがい、部屋を乾燥させないことを続けていく」としただけで、特別な対策は考えていないという。
 一番の問題は代表選手に感染者が出た場合のこと。岡田監督によれば最悪の事態についての対応は日本サッカー協会に一任しているが、まだ同協会から正式な対応策は示されておらず、有事の場合どうなるかは決まっていないという。
 岡田ジャパンに新型インフルエンザショック。代表選手の感染の可能性もゼロではないだけに、最悪の事態への対策は必要不可欠といえそうだ。

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