ダンサーを従えた激しいダンスパフォーマンスによる、篠田のソロ曲「プラスティックの唇」での幕開けとなり、MCコーナーでは、「初めてAKB48として『大声ダイヤモンド』に参加して緊張していた時、マリコ様が最初に声を掛けてくれた」(松井珠理奈)、「満員電車に乗って一緒に通っていたことも」(板野友美)、「チームAをどうしていくかでケンカした」(高橋みなみ)など、メンバーが篠田との思い出を語る一幕があった。
コンサート中盤で歌われた「帰郷」では、“まりぱんだ”がデザインされたバルーンに乗って篠田が浮遊。ファンに手を振り挨拶をしながら、ドーム内を一周した。アンコールでは、篠田の為に書きおこされた卒業ソング「涙のせいじゃない」を、長い時間を共に過ごして来たメンバーたちと一緒に歌唱。曲が進むにつれ感情が溢れ出し、最後には嗚咽で声を詰まらせる場面も。
そして、劇場前でのチラシ配り、劇場で必死にフリを覚える様子、初めてのステージパフォーマンス、じゃんけん大会優勝…など、AKB48として歩んできた7年半の歴史を振り返る映像が次々に映し出された後、篠田がステージに登場。会場を包んだマリココールに瞳を潤ませながら、ファンにお別れと感謝の気持ちを伝え、自身がつとめていたチームAのキャプテンの後任に、9期生の横山由依を指名した。
最後は涙から一転、笑顔でメンバーと握手や抱擁をしながら「上からマリコ」をパフォーマンスし、「ありがとうございました。これからもAKB48グループの応援をよろしくお願いします」と深々と頭を下げ、メンバーとファンが見守る中ステージから静かに去って行きました。
●篠田麻里子のコメント
自分で決めたことなのに、みんなと楽しい時間を過ごしていたら、まだこの場所にいたいと思ってしまいました。私は私らしく卒業したいと思います。後に続く後輩たちにどうバトンタッチをするかが重要なので、みんなの目標になれるよう頑張ります。
AKB48は、まだまだ上を目指せる最高のアイドルグループです。私はチームAのキャプテンとして私の想いを継承してもらうため、私から次期キャプテンを指名させていただきたいと思います。チームA新キャプテンは、横山由依。由依なら出来る。
私は本当に幸せでした。私を生んでくれた両親、支えてくれた家族、友達、そしてメンバー、スタッフ、そして私を7年半育ててくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました。私は生まれ変わっても、AKB48を選びます。