27日に行われた1回目の中間発表では、全体1位の山川穂高(埼玉西武)を筆頭に、さっそく票が集まり始めている選手も多数。各球団のファンによる戦いは、来月16日の最終日まで続いていくことになる。
自分たちが当事者ということもあり、ネット上には「誰に入れるか悩む」、「○○選手へ投票を!」といったファンの声が数多く寄せられている。一方、その裏では「ノミネートの人選がおかしい」、「この選手はこのポジションじゃないだろ」といった指摘も少なくない。
各球団・各部門で1人(先発部門は3人)が選出されているノミネート選手を見ると、現状に即していないような人選が複数散見される。例えば、広島の一塁手部門には松山竜平の名があるが、開幕からここまで松山が同ポジションで出場したのはわずか8試合(最多はザビエル・バティスタの41試合)のみだ。
また、オリックスの一塁手はここまでジョーイ・メネセス(23試合)が最多出場となっているが、オールスターの一塁手部門にノミネートされたのはT−岡田(11試合)。当のメネセスはというと、わずか3試合しか務めていない外野手部門でノミネートされている。こうした不可解な人選は毎年のことであり、その度にファンの議論を呼んでいる。
一方、ノミネート選手が順当でも、ファンの投票によりその後の結果が不可解なものになる例もある。2003年の投票では、移籍後それまで一度も一軍登板が無かった川崎憲次郎(当時中日)に対し、ネットユーザーが組織票を多数投票。その結果1位となった川崎が選出を辞退し、2位の井川慶(当時阪神)が繰り上げ選出されるという一幕があった。
良くも悪くも、ファンの民意が大きく反映されるファン投票。6月24日に発表される最終結果は、果たしてどのようなものとなるだろうか。
文 / 柴田雅人