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RIZIN大晦日決戦“女王”浅倉カンナがタイトル戦!宮田引退試合の相手は山本アーセン!

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浅倉カンナ

 総合格闘技イベントRIZINは、12月31日に開催する『RIZIN.14』さいたまスーパーアリーナ大会の追加カード2試合を発表した。

 まず注目は浅倉カンナ。カンナは昨年の大晦日にさいたまスーパーアリーナで行われた『RIZIN女子スーパーアトム級グランプリ』の決勝で、“ジュシカククイーン”RENAを絞め落とし、初代女王に輝いた。今年7月29日に同所で行われた『RIZIN.11』でも判定でRENAに連勝。一躍、女子格闘技界の新女王としての地位を確立した。試合後には「もっと上の選手とやり合えるように壁を乗り越えたい」と口にしていた。先日まで単身で渡米し武者修行するなど、次戦への準備を着々と進める中、5ヶ月ぶりの試合が決定した。

 対戦相手は浜崎朱加。9月30日に行われた『RIZIN.13』で、黒部三奈を相手に1R、アームロックで完勝し、試合後「みなさんが見たいのは浅倉カンナ選手との試合だと思います。その準備はできています」とアピールしていた。浜崎はカンナより16学年上だが、日本の女子格闘技界での実績は十分で、RIZINでは初参戦から3連勝中。カンナにとっては手強い相手になりそうだ。

 今大会では、カンナの“相方”の那須川天心がフロイド・メイウェザーとの大一番に臨む。カンナは勝って天心にバトンを渡したいところだろう。今大会ではRENAも再起戦の舞台にするべく参戦をアピールしている。来年のRIZINジョシカク戦線を占う意味でも重要な一戦になるのは間違いない。

 なお、この試合はRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチと銘打たれた。昨年の大晦日の大会総括会見で榊原信行RIZIN実行委員長は「このベルトはこのトーナメントだけのもので、タイトル化は考えていない」としていた。しかし方針を変え、カンナを初代王者と認定し、今回の試合を初防衛戦として扱うことにしたと思われる。同じくトーナメントで優勝し、ベルトが授与された堀口恭司の立場はまだ分からないが、RIZINにとって初のタイトルが女子王座というのは興味深いものがある。

 もうひとつの追加カードとして、宮田和幸対山本アーセンが決定。宮田和幸にとっては引退試合で、山本“KID”徳郁さんのメモリアルマッチと位置づけた。シドニーオリンピックでレスリング日本代表として出場した宮田は、総合格闘技のリングでもHERO'SやDREAMで活躍した。2年前の大晦日ではアンディ・サワーを相手に腕十字固めで勝利を収め、健在ぶりを発揮していたが、今年9月に年内限りでの引退を表明している。

 対戦相手は今年死去したKIDさんの甥・山本アーセン。KIDさんが亡くなった直後に行われた9月の大会では、KIDさんの姉であり、アーセンの母である山本美憂がKIDさんに捧げる勝利を収めている。KIDさんと対戦経験がある宮田が、KIDさんの甥・アーセンとの試合を通じてどんなメッセージを伝えるのか注目だ。

 榊原実行委員長は先日の緊急会見の後、「後のカードは全部決まってるから。順次出していきます」と話していた。取材した感覚で言えば、来月にならないと“確定”できないカードもいくつかありそうだ。メイウェザー戦が正式にアナウンスされたことで、チケットは再びすさまじい勢いで売れているという。9月の大会をも上回る動員は確実な情勢だ。他にどの選手が出て、どんなカードが組まれるのか。引き続き注目していきたい。

取材・文・写真 / どら増田

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