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メイウェザー is BACK!「予定どおり」大晦日のRIZINで那須川天心戦実現へ!

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左からフロイド・メイウェザー、榊原RIZIN実行委員長

 おおむねの関係者が予想していたように彼は“ドタキャン未遂”を仕掛けた。会見から3日後に自身のインスタグラムで、大晦日の『RIZIN.14』さいたまスーパーアリーナ大会での那須川天心戦を「ただちに中止にするべき」とキャンセルをする意向を示したプロボクシング5階級制覇のレジェンド、フロイド・メイウェザー。先週末にはRIZINが今週中をめどに明確なコメントをするとしていた。

 16日午後、榊原信行RIZIN実行委員長が自身のツイッターを更新し、「フロイド・メイウェザー選手とのミスアンダースタンディングは解決しました。彼は12月31日大晦日にRIZIN.14のリングで那須川天心選手と対決します。詳細は日本に戻った時に記者会見で話させて頂きます」とツイート。メイウェザーと一緒に撮られた写真を添付している。

 榊原実行委員長は「日本に戻ってから」としていることから、渡米して直接対話したものと思われる。また海外のサイトでも「メイウェザーは那須川天心と試合をすると話した」と報じられており、ひとまずメイウェザーが来日することまでは確定したと考えてもよさそうだ。榊原実行委員長がメイウェザーとどのような話し合いをし、どのような条件で折り合ったのかは、帰国後のコメントを聞いてみなければ分からない。ただ、会見3日後に簡単に「中止」という言葉を発信したメイウェザーであるから、このまますんなりと当日を迎えるとは考えづらい。

 メイウェザーは過去の試合でもパッキャオ戦などで「やる」「やらない」を繰り返した。これには駆け引きをするとともに、試合に向けて盛り上げる意図もあったのだろう。今回も「メイウェザー流の仕掛けだろう」と見る関係者は多かった。しかし、こういうやり方はチケットを買ったファンは当日まで安心できない。ファンは主催者のRIZINにも不信感を覚えるだろう。

 過去にも新日本プロレスが暴動騒ぎや、ビル・ゴールドバーグ、ブロック・レスナーの来日中止で信用を落としたことがあった。とはいえ、RIZINにとってメイウェザーは、リスキーな選手であることには間違いない。それでも那須川天心と同じリングに上げることができれば、その時点で、新日本プロレスのモハメド・アリ(対アントニオ猪木)、リングスのアレクサンドル・カレリン(対前田日明)に続く偉業を成し遂げることになるのは確実だ。こんなチャンスは2度とないと言ってもいいだろう。

 榊原実行委員長のコメントとともに、メイウェザーの次なる仕掛けにも注視していきたい。

取材・文・写真 / どら増田

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