インリン様は手四つの態勢から体重21万5000グラムの“魔界の横綱”をすくい投げでぶん投げ、さらにはムチ攻撃などで攻め立てた。しかし、「私を超えてみせなさい」と自ら歩み寄り、串刺しボディースプラッシュの2連打からボディープレスと、愛息子の連続技を真正面からを食らって万事休す。
ボノちゃんに抱えられながらインリン様は「ママはいつまでもあなたを見守っているわ。生まれてきてくれてありがとう」と最後の言葉を残してこと切れた。
妖艶な色気とM字ビターンで「暇でモテないプロレスファン」を虜(とりこ)にしてきた“愛と美と闘いの女神”は、最後に家族愛のメッセージを残してプロレス界から姿を消した。