まず、開催が発表された直後の5月1日、会場近郊のビジネスホテルにネットでの予約が殺到。そのため、システムが誤作動し収容規模を大きく上回る宿泊予約を受け付けてしまった。
「その後も、県内のホテルには宿泊予約が殺到。19日から23日までのシルバーウィークの連休が重なることから、どのホテルも軒並み閑散期の数倍の料金を設定したにもかかわらず、すぐに埋まってしまう“嵐バブル”の状態。ネットのオークションサイトには、期間中の仙台市内のホテル宿泊権が多数出品されている。宿泊権を落札すれば、予約した『他人』の名義で宿泊することになるが、厳密に言えば、旅館業法違反に問われる可能性もある」(芸能記者)
さらに、会場から遠距離のある旅館は、公式サイトに「大変申し訳ございませんが、ご宿泊日当日にコンサートにいかれるお客様は、今一度ご予定をご検討いただきますか、ご予約のキャンセルをしていただきますようお願い申し上げます」と異例の注意書きを掲載。ネット上では賛否両論巻き起こっているものの、トラブルを避けるための苦肉の策だったようだ。
今月20日と21日に仙台市内で宮城教育大学で学会の開催を予定していた「日本質的心理学会」は総勢500人のゲストを予定。しかし、ホテルや航空券の予約が取れず、5月中旬、早々と日程の変更を決定していた。
そして、その余波は芸能界にも波及。20日に宮城県での開催が予定されていた、タレントのタモリが名誉会長を務めるヨットレース「タモリカップ東北大会」が、宿泊施設の確保が困難になったことなどから中止となった。
「大会前からこの混乱ぶり。当日予想されるのは、以前、首都圏のジャニーズコンサートでもあったが、宿泊施設を確保できなかったファンが、会場周辺に野宿することになりそう。さすがに、野宿が原因でトラブルが発生しても、主催者側がそこまで責任が負えない」(同)
まだまだ“嵐”が巻き起こりそうな予感だ。