すると、さまざまな意見が上がる中、「安全ピンよりハンコの方がよいのでは?」というコメントを見たシヤチハタのツイッター担当女性社員が、現在、実現化に向けて奔走しているという。
シヤチハタの公式ツイッターは、《本件大変な反響をいただいておりますこと、真摯に受け止めます。さまざまなご要望をいただいておりますが、最初にご提案できるのは従来のネーム印とほぼ変わりません。そして今後段階的に形にできればと考えております。とはいえ、目指すべきはこの社会問題が根絶され、“護身用グッズが必要ない世の中”になることです》とコメント。商品化にあたり、加害者を傷つけないようピンではなく、ネーム印のようなもので証拠を残す形にするという。
ネット上では、
《すぐに行動に移す姿勢がすごいな》
《ありがとう! 子どもに持たせます》
《こうして声を上げてくれたシヤチハタさんに感謝です》
《痴漢は本当にやめてほしい。ハンコで撲滅できたらいいな》
など、賛同の声が上がったが、一方で、
《悪用されたらどうするの? それでなくとも冤罪被害があるのに》
《これ押そうと思ったら誰にでも押せるよね。やばくね》
《犯罪者の烙印を押すわけですね。本当に痴漢した人が分かるのかな?》
など、冤罪を生むのではないかと危惧する声が広がっている。
「抑止力としては有効だと思いますが、冤罪を生む可能性は否定できません。女性から痴漢被害を訴えられ、それが無実であっても“やってないこと”の証明はほぼ不可能なのが現実です。ネット上では『新しいイジメの道具にならなければいいが…』などと心配の声も出ています」(全国紙記者)
シヤチハタの迅速な行動力は企業として評価に値するが、実際に商品化された際、それが正しく使われるかは利用者にかかっている。撃退グッズは一歩間違えば、対策した側が訴えられる可能性もあるだけに、しばらくはカンカンガクガクの論争が続きそうだ。
https://twitter.com/ShachihataBS/status/1132810693365837824