6月の公演以降、ロック座の舞台には立っていないが、現在、再び舞台に立つために週3、4日のペースでダンスのレッスンなどを行っているという。小向の現在の肩書はアイドルでもタレントでもなく「踊り子」。「誇りを持って頑張りたい。いろんな人にあこがれられるようになりたい」と目標を語った。
自身の本のサイン会とはグラビアアイドル時代に戻ったようでもあるが、芸能界への未練はあるか、との問いに「どうかな? よくわからないです」と戸惑いの表情を浮かべ「とりあえず踊り子として認められるまでは」とあくまで芸能界復帰ではないと話した。しかし、その一方で「テレビや映画も機会があれば」と復帰に含みを持たせる発言も。
現在、ロック座の中の個人事務所に所属という形をとって活動しているという小向の事務所側は「テレビのオファーもあるが、まだ芸能活動というのは早いと思っている。基本は自粛。本の出版は今後につなげていければ」と話しており、「ほかの踊り子と区別をつけず、新人として厳しくやっていく」。まずはロック座の踊り子としての一人立ちが先という姿勢だ。 今後の活動予定は未定だが「年末年始、新春公演などロック座でできたらいいが。何かしらできたらと調整中」と近々の再舞台をにおわせている。
同著には「今までの自分のすべてと、これから変わっていこうと思っている自分について」を記し、初めてファンに明かすという流産してしまった経験や、恋人からの暴力、ドラッグと、まだ24年しか経っていない人生に詰まった壮絶な過去を告白。「思い出すのは辛いけど、自分を変えるため、悪いことを繰り返さないために思い出さなきゃいけなかった」と執筆の心境を吐露した。
自身について赤裸々に語ったものの、今後の活動について具体的に語ることはなかった小向。本人は芸能界への復帰も完全否定するわけではない。まだ24歳と若いだけに本人が「いろんなことに挑戦したい」という気持ちも当然のことで、踊り子から再度芸能界へという道も十分に考えられる。
いずれにせよ、「あやまっても、あやまりきれない」と謝罪した周囲の人間や、ファンが納得できるような今後の本人の歩み方が芸能界復帰へのカギとなるだろう。